「稀有」という言葉には、「滅多にないこと・非常に稀なこと」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「稀有」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「稀有」の意味は『滅多にないこと・非常に稀なこと』

稀有の読み方は「けう」です。
「稀」は常用漢字ではなく、「有」は小学3年生で習う漢字で、
- 「稀」は実現・存在することが非常に少ないこと
- 「有」はあること・存在・持っていること
の2つが合わさってできた言葉です。
『稀有』には
- 滅多にないこと
- 非常に稀なこと
などの意味があります。
「稀有」の正しい使い方を例文で紹介!

「稀有」は、滅多にないこと・非常に稀なことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼は新人ながら、いきなり得点王を成し遂げるという稀有な才能の持ち主です。
例文②

この昆虫は世界的にも貴重で、稀有な存在です。
例文③

いままで病院にかかったことがないなんて、稀有な人ですね。
例文④

彼はとても稀有な才能のもち主として、全国で知られている有名な方です。
例文⑤

今回の稀有な体験は、今後の人生に大きな影響を与えると思います。
【稀有を使う時の注意点】
「稀有」は滅多にないこと・非常に稀なことという意味で、通常は起こらないようなことや滅多にないことを表すときに使う言葉です。
例文のように、「稀有な才能」「稀有な人」「稀有な存在」という表現で使われることが多く、ポジティブなニュアンスで使われています。
「稀有」の類義語・言い換え5選

『稀有』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 稀(まれ)
- 希少
- 希代
- 非凡
- レア
類義語①稀(まれ)の意味
実現・存在することが非常に少ないさま。また、数少なくて珍しいさま。
引用:goo辞書

九州で大雪が降るなんて稀です。
類義語②希少の意味

今はもう生産されておらず、希少なおもちゃですね。
類義語③希代の意味

彼は希代のカリスマ美容師になった。
類義語④非凡の意味

彼は会社で非凡な才能を発揮しています。
類義語⑤レアの意味
まれなこと。珍しいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書

これは非常にレアなスニーカーですね。

「稀有」と「希有」の違いは?

「稀有」と「希有」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「稀有」には滅多にないこと・非常に稀なことという意味がありますが、
それに対し「希有」にも、滅多にないこと・非常に稀なことという意味があります。
「稀有」の「稀」が常用漢字でないことから「希」が代わりに使われるようになりました。
そのため、「稀有」と「希有」は同じ意味になります。
「稀有」は英語で『rare』

稀有は英語の『rare』に言い換えることができます。
英語の『rare』には
- まれな・珍しい・めったにない・すてきな・希薄な
- 生焼けの・レアの
という意味があります。
「稀有」の対義語・反対語は『凡庸』

稀有の対義語は、『凡庸』になります。
凡庸には
- 平凡でとりえのないこと
- 特にすぐれたところがないこと
などの意味があり、平凡で特にすぐれたところがないことやその様子を表すときに用いられます。

私が考えたアイディアは凡庸過ぎて却下になってしまいました。
「稀有」には滅多にないこと・非常に稀なことを指し、「凡庸」は平凡でとりえのないことを指しています。
