「行間を読む」という言葉には、「文章には直接表現されていない筆者の真意をくみとる」という意味があります。
日常生活やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「行間を読む」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
行間を読むの意味は『文章には直接表現されていない筆者の真意をくみとる』
行間を読むの読み方は「ぎょうかんをよむ」です。
語源は文章の行と行の間の何も書いていない部分を読む意味から来ており、
『行間を読む』には
- 文章には直接表現されていない筆者の真意をくみとる
などの意味があります。
「行間を読む」の正しい使い方を例文で紹介!
「行間を読む」は、隠れた意味・意図を察して読み取ることを表現するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
行間を読んで、言葉の深さを楽しむことが醍醐味だと思います。
例文②
自分のレベルアップだけでなく、キャプテンとしてチームの行間を読むことに苦労しています。
例文③
父はいつも的外れなことを言うので、行間を読むことを覚えてほしいと思う。
例文④
この文章問題は、行間を読まないと理解するのが難しいと思います。
例文⑤
社会人になったら、言われたことを真に受けるのではなく、行間を読むことが大事になってきます。
【行間を読むを使う時の注意点】
「行間を読む」は直接表現されていない筆者の真意をくみとるという意味で、隠れた意味・意図を察して読み取ることを表現するときに使われる言葉です。
また、文章だけではなく会話や物事に対しても使われています。
「行間を読む」の類義語・言い換え5選
『行間を読む』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 空気を読む
- 忖度
- 深読み
- 汲み取る
- 感じ取る
類義語①空気を読むの意味
その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のして欲しいこと、して欲しくないことを憶測して判断する。
引用:goo辞書
上司に面倒な仕事を頼まれましたが、空気を読んで引き受けることにしました。
類義語②忖度の意味
取引先の意向を忖度することで、商談成立に成功しました。
類義語③深読みの意味
他人の言動や文章、物事の事情などを、必要以上に読み取ること。うがちすぎること。
引用:goo辞書
深読みするとネガティブになりがちなので、深く考えずいきましょう!
類義語④汲み取るの意味
汲み取る(くみとる)とは、相手の言葉や行動から意図や感情を理解する行為を指す言葉である。
引用:weblio辞書
相手の気持ちを汲み取ると責めることはできません。
類義語⑤感じ取るの意味
そこからある感じを受けとる。雰囲気などから察する。
引用:goo辞書
休日にだらだらゲームをしていたら、妻の不穏な空気を感じ取ったので、家事を手伝いました。
「行間を読む」と「空気を読む」の違いは?
「行間を読む」と「空気を読む」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「行間を読む」には文章には直接表現されていない筆者の真意をくみとるという意味がありますが、
それに対し「空気を読む」には、その場の雰囲気や状況を察してどうするのが最もよいかを考え行動することという意味があります。
どちらも日常生活やビジネスシーンでも使われる言葉ですが、「行間を読む」は隠れた意味・意図を察して読み取る能力を指しています。
一方「空気を読む」は、その場の雰囲気を自分なりに察して適した言動をすることを指しています。
「行間を読む」は英語で『read between the lines』
行間を読むは英語の『read between the lines』に言い換えることができます。
英語の『read between the lines』には
- 眼光紙背に徹する・行間を読む・眼光紙背に徹す
- 言外の意味を読み取る、言外の意味をとる
という意味があります。
「行間を読む」の対義語・反対語はありません
行間を読むの対義語は、ありません。