「補修」という言葉には、「壊れたり、傷んだりした部分をつくろうこと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「補修」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「補修」の意味は『壊れたり、傷んだりした部分をつくろうこと』

補修の読み方は「ほしゅう」です。
「補」は小学6年生、「修」は小学5年生で習う漢字で、
- 「補」はおぎなう・つくろう
- 「修」はなおす・つくろう
の2つが合わさってできた言葉です。
『補修』には
- 壊れたり、傷んだりした部分をつくろうこと
などの意味があります。
「補修」の正しい使い方を例文で紹介!

「補修」は、一部が壊れたり劣化したりした物を部分的に直すことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

どううやらあの橋は、補修工事が行われている為通行できないと聞きました。
例文②

屋根の雨漏り箇所を補修しなければならず、業者に見積もりを依頼しました。
例文③

昔から使っているお気に入りの古い椅子を、補修してもう少し使おうと思っています。
例文④

息子のズボンに穴が開いてしまったので、可愛いアップリケで補修しました。
例文⑤

データの一部が使えなくなったら困るので、補修作業を行いました。
【補修を使う時の注意点】
「補修」は一部が壊れたり劣化したりした物を部分的に直すことを指し、応急的な手当てや部分的な修正に使われます。
「補修」は、見た目を気にせず使えるように直すというニュアンスで使われることが多い言葉です。
「補修」の類義語・言い換え3選

『補修』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 修理
- 修繕
- 修復
類義語①修理の意味
壊れたり傷んだりした部分に手を加えて、再び使用できるようにすること。
引用:weblio辞書

古いけどこの車を修理して乗るつもりです。
類義語②修繕の意味
壊れたり悪くなったりしたところを繕い直すこと。
引用:weblio辞書

この壁の穴、退去する時には修繕しなければならないですよ。
類義語③修復の意味
- 建造物などの、傷んだ箇所を直して、もとのようにすること。しゅふく。
- 破綻をきたした関係を元通りに戻すこと。
引用:コトバンク

古い学校が綺麗に修復されて、現在はホテルになっています。

「補修」と「修理」の違いは?

「補修」と「修理」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「補修」には壊れたり、傷んだりした部分をつくろうことという意味がありますが、
それに対し「修理」には、壊れたり傷んだりした部分に手を加えて、再び使用できるようにすることという意味があります。
どちらも直すことを指していますが、「修理」はすでに壊れた物に対しそれを直してまた使えるようにすることを指しています。
一方で「補修」は、一部が壊れたり劣化したりした物を部分的に直すことを指し、見た目を気にせず使えるように直すというニュアンスで使われる言葉です。
「補修」は英語で『repair』

補修は英語の『repair』に言い換えることができます。
英語の『repair』には
- 修繕する・修理する
- 訂正する・償う・賠償する・回復する
という意味があります。
「補修」の対義語・反対語は『破損』

補修の対義語は、『破損』になります。
破損には
- 壊れたり、傷ついたりすること
- 壊したり、傷つけたりすること
などの意味があり、壊れたり、傷ついたりすることを表すときに用いられます。

うっかりスマホを落としてしまい、画面が破損してしまいました。
「補修」は壊れたり、傷んだりした部分をつくろうことを指し、「破損」は壊れたり、傷ついたりすることを指しています。
