『レスポンス』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『返事』『反応』『応答』という意味があります。
初めて『レスポンス』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『レスポンス』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
レスポンスの意味は3パターン
レスポンスの意味①『応答・反応・対応・返事』
「レスポンス」とは、「呼びかけや働きかけに対して声や動作などで応じること」や「入力操作や問い合わせに対して結果が得られること」などの意味で用いられる表現である。主に「反応・返答・応答」と訳される。とりわけ「応答の速さ」に注目する文脈で用いられやすい。
引用:weblio辞書
『レスポンス』には
- 応答
- 反応
- 対応
- 返事
などの意味があります。
問い合わせに対してとてもレスポンスが良くて、安心できる。
レスポンスの意味②『運転操作に対するマシン側の反応』(自動車・バイクの分野)
自動車・バイクの分野では、運転操作に対するマシン側の反応を「レスポンス」と呼ぶ。アクセル(スロットル)・ブレーキ・ハンドリング等の操作に対してマシンがすぐに反応することを「レスポンスがいい」「レスポンスがはやい」などと表現する。
「Response.」は自動車専門のニュースメディアの名称である。
引用:weblio辞書
『レスポンス』には
- 運転操作に対するマシン側の反応
などの意味があります。
レスポンスがはやいと、乗っていてストレスを感じない。
レスポンスの意味③『サーバー等への要求に対する返信』(IT用語)
IT用語としての「レスポンス」は、サーバー等への要求(リクエスト)に対する返信のこと、または、それが返ってくるまでの速度(応答時間)を指す意味で用いられる。対人コミュニケーションにおける返答・返信を指すこともあるが、これは「レス」と略して呼ばれることが多い。
引用:weblio辞書
『レスポンス』には
- サーバー等への要求(リクエスト)に対する返信
などの意味があります。
サイトに繋がらなかったので問い合わせたら、レスポンスが早くてすぐ対応してくれた。
レスポンスの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『レスポンス』は、『返事』『反応』『対応』などがあります。
例文①返事という意味で使う時
【Before】
問い合わせのメールには、すぐに返事をするように心掛ける。
【After】
問い合わせのメールには、すぐにレスポンスをするように心掛ける。
例文②反応という意味で使う時
【Before】
この前のプレゼンの反応は、期待以上に良かった。
【After】
この前のプレゼンのレスポンスは、期待以上に良かった。
例文③対応という意味で使う時
例文③
【Before】
ミスしたときは、すぐに対応した方がいい。
【After】
ミスしたときは、すぐにレスポンスした方がいい。
ビジネスシーンで『レスポンス』と言われた時は、『対応・反応・返事』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
レスポンスは、使われるシーンや業界ごとに意味が違ってきます。その時の話の内容などから、正しい意味を理解して使用してください。
レスポンスの類義語5選
『レスポンス』の類義語は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- リスポンス
- リアクション
- 回答
- リプライ
- アンサー
類義語①リスポンスの意味
反応、追従、応答。
引用:weblio辞書
類義語②リアクションの意味
類義語③回答の意味
要求されたことや、質問などに対する、答えや返答などを意味する表現。「回答」は単なる「返答」「応答」を意味するのに対して、「解答」と表記する場合は、具体的な試験問題などに対する「答え」を意味する。
引用:weblio辞書
類義語④リプライの意味
1 回答。返事。
2 電子メールで受信したメッセージに対して返信を送ること。また、返信したメッセージのこと。
3 ツイッターにおいて、@(アットマーク)の後にユーザー名を付与し、特定の相手に返信のツイートを書くこと。リプ。
引用:goo辞書
類義語⑤アンサーの意味
答え。返事。回答。
引用:weblio辞書
レスポンスの関連用語5選
『レスポンス』の関連用語は5つあります。
- コールアンドレスポンス
- ナイス レスポンス
- ノーレスポンス
- レスポンデント
- ハイレスポンス
関連用語①コールアンドレスポンスの意味
「コールアンドレスポンス」とは、英語の「call and response(コール-アンド-レスポンス)」に由来し、英訳すると呼びかけと応答という意味となる。「コールアンドレスポンス」は主に音楽において用いられる表現で、ヴォーカルと観客が掛け合ったり、ヴォーカルとコーラスが呼応したりすることを指す。もともとは、アフリカ地域で宗教儀式などのコミュニケーション手段として用いられていたことから、ゴスペルやブルースなど黒人音楽で用いられることが多い。日本においても、コンサートやフェスでバンドと観客が掛け合い「コールアンドレスポンス」を行うこともある。
引用:weblio辞書
関連用語②ナイス レスポンスの意味
関連用語③ノーレスポンスの意味
「ノーレスポンス」とは、「ノー(ない)」+「レスポンス(応答・返答・反応)」という英単語から構成されていることからも解るように、返答がない、応答がないという意味である。「レスポンスがない」と同じ意味で用いられている。「ノーレスポンス」を略した「ノーレス」という略語も一般化しており、ビジネスにおいても使用されている。取引先から返事がない場合などに「取引先からノーレスです」と表現することができ、ビジネスに進展がないことを伝えられる。
引用:weblio辞書
関連用語④レスポンデントの意味
「レスポンデント」は英語の「response(反応する)」を語源とする造語で、主に行動分析学において用いられる言い回しである。刺激や事象によって誘発される反応を意味し、「レスポンデント行動」などと表現される。酸っぱいものを口に入れると唾液が出る、暑い場所にいると汗をかく、目の前に物が飛んで来たら目をつぶるなどが、レスポンデント行動となる。レスポンデントの最も有名な例としては、犬にエサを与える前にベルを鳴らすと、ベルを鳴らしただけでだ液を分泌するようになるという「パブロフの犬」という実験がある。
引用:weblio辞書
関連用語⑤ハイレスポンスの意味
「ハイレスポンス」とは、「ハイ(高い)」+「レスポンス(応答・返答・反応)」という単語によって構成されたカタカナ語で、高反応・高対応という意味を持つ。自動車やゲーム、機械などに幅広く用いられる熟語である。操作性の高い車を「ハイレスポンスな車」と表現したり、ゲームなどで画面の描画速度が高いことが「ハイレスポンスモード」と呼ばれたり、運転適性に合わせてシステムが適正化された機械は「ハイレスポンス制御された機械」と宣伝されたりする。
引用:weblio辞書
レスポンスの対義語・反対語2選
レスポンスの対義語は、2つあります。
- 質問(question)
- 刺激(stimulation)
対義語①質問(question)の意味
[名](スル)わからないところや疑わしい点について問いただすこと。また、その内容。「—に答える」「先生に—する」
引用:weblio辞書
質問(question)には
- 問いただす
などの意味があり、質問する時などに用いられます。
対義語②刺激(stimulation)の意味
1 生体に作用してなんらかの現象や反応を起こさせること。特に、知覚や感覚に作用して反応を起こさせること。また、その原因となるもの。「学習意欲を—する」「都会は—が強い」
2 物事の動きを活発にさせるきっかけとして、外から作用すること。また、そのもの。「景気を—する」
引用:weblio辞書
刺激(stimulation)には
- 現象や反応を起こさせる
- 物事の動きを活発にさせるきっかけ
などの意味があります。
「レスポンス」の対義語は、その文脈の意味によって異なります。
「回答」であれば「質問」を意味する「question」、「反応」の場合は「刺激」を意味する「stimulation」が対義語になります。
文脈によって意味が異なる「レスポンス」を反対の言葉で伝える時は、文脈の意味を理解したうえで使いましょう。