「利発」という言葉には、「さとく賢いこと」という意味があります。
聡明であることを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「利発」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「利発」の意味は『さとく賢いこと』
利発の読み方は「りはつ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「利」と「発」のそれぞれの意味は、
- 「利」は、すぐれていること
- 「発」は、発達
この2つが合わさってできた言葉です。
『利発』には
- さとく賢いこと
- 才知があって頭の回転が速いこと
などの意味があります。
「利発」の正しい使い方を例文で紹介!
「利発」は、さとく賢いことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼女は子供の頃から利発でした。
例文②

このクラスには利発な子供が多い。
例文③

今年の新入社員は利発そうだ。
例文④

この子役は、昔から利発だったよね。
例文⑤

利発そうな人は話し方でわかる。
【利発を使う時の注意点】
利発は頭の回転が速く、理解力や判断力に優れていることを褒める表現です。
主に子どもや若い人に使うのが自然で、年配者に対して使うと幼く聞こえる場合があるので気をつけましょう。
「利発」の類義語・言い換え4選
『利発』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 聡明
- 利口
- 明敏
- 知的
類義語①聡明の意味
物事の理解が早く賢いこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

聡明な人がタイプです。
類義語②利口の意味
頭がよいこと。賢いこと。また、そのさま。利発。
引用:Weblio辞書

あの子は利口なので、すぐにルールを理解することができた。
類義語③明敏の意味
頭の働きが鋭いこと。物事の要点や本質をすばやくさとること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

彼は日頃の訓練のおかげで、明敏な判断ができたと言っていた。
類義語④知的の意味
知識・知性の豊かなさま。また、知性の感じられるさま。
引用:Weblio辞書

知的な会話ができる男性に惹かれます。

「利発」と「聡明」の違いは?
「利発」と「聡明」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「利発」にはさとく賢いことという意味がありますが、
それに対し「聡明」には、物事の理解が早く賢いことという意味があります。
どちらも理解力や判断力に優れていることを表す言葉ですが、「利発」は主に子どもや若い人に使われるのに対して、「聡明」は年齢を問わずフォーマルな場面で使うことができます。
時と場合に応じて使い分けましょう。
「利発」は英語で『intelligent』
利発は英語の『intelligent』に言い換えることができます。
intelligentの意味
理解力のある、(高度な)知性のある、聡明(そうめい)な、ものわかりのよい、利口な、気のきいた、情報処理機能をもつ、スマートな、集中コンピューターで管理される、インテリジェントな
英語の『intelligent』には
- 理解力のある
- (高度な)知性のある
- 聡明な
- ものわかりのよい
- 利口な
などという意味があります。
「利発」の対義語・反対語は『愚鈍』
利発の対義語は、『愚鈍』になります。
愚鈍には
- 判断力・理解力がにぶいこと
- 頭が悪くのろまなこと
などの意味があり、判断力・理解力がにぶいことを表す際に用いられます。

愚鈍な部下をもつと大変だ。
さとく賢いことという意味の「利発」に対して、判断力や理解力がにぶいことという意味の「愚鈍」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
