「理路整然」という言葉には、「文章や話が、秩序立てた論理で展開されているさま」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「理路整然」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「理路整然」の意味は『文章や話が、秩序立てた論理で展開されているさま』
理路整然の読み方は「りろせいぜん」です。
語源は、話の道筋や物事の通りを意味する「理路」と、正しく整っていることを表す「整然」が組み合わされた言葉です。
『理路整然』には
- 文章や話が、秩序立てた論理で展開されているさま
などの意味があります。
「理路整然」の正しい使い方を例文で紹介!
「理路整然」は、文章や話が、秩序立てた論理で展開されている様子を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女の発言は、理路整然としていた。
例文②
理路整然と話せる人に憧れます。
例文③
理路整然とした説明が分かりやすい。
例文④
浮気の理由を理路整然と話されても…。
例文⑤
理路整然とした文章かつ温かみがあって読みやすい。
【理路整然を使う時の注意点】
「理路整然」は、話し方や文章などがまとまっていて分かりやすいということを褒める言葉として使われます。
基本的にはポジティブな意味合いで使われますので覚えておきましょう。
「理路整然」の類義語・言い換え3選
『理路整然』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 論理的
- 一貫
- 首尾一貫
類義語①論理的の意味
論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。
引用:goo辞書
彼はいつも論理的に話す。
類義語②一貫の意味
一つの方針・方法・態度で、始めから終わりまでつらぬき通すこと。
引用:goo辞書
彼の考えは一貫しています。
類義語③首尾一貫の意味
最初から最後まで、一つの方針や態度で貫かれていること。
引用:goo辞書
首尾一貫した態度は、信頼につながります。
「理路整然」と「首尾一貫」の違いは?
「理路整然」と「首尾一貫」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「理路整然」には文章や話が、秩序立てた論理で展開されているさまという意味がありますが、
それに対し「首尾一貫」には、最初から最後まで、一つの方針や態度で貫かれていることという意味があります。
どちらも似ている意味を持つ言葉ですが、「理路整然」は一般的に文章や話し方を、「首尾一貫」は方針や態度について使われます。
時と場合に応じて使い分けましょう。
「理路整然」は英語で『logically』
理路整然は英語の『logically』に言い換えることができます。
英語の『logically』には
- 論理的に
- 論理上
- 必然的に
という意味があります。
「理路整然」の対義語・反対語は『支離滅裂』
理路整然の対義語は、『支離滅裂』になります。
支離滅裂には
- ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていないさま
などの意味があり、まとまりがなく、筋道が立っていない様子を表す際に用いられます。
彼女の話は支離滅裂で、信じていいのか不安になります。
文章や話が、秩序立てた論理で展開されている様子を表す「理路整然」に対して、ばらばらでまとまりがなく、筋道が立っていない様子を表す「支離滅裂」は、反対の意味の言葉として使うことができます。