「立案」という言葉には、「計画を立てること・草案を作ること」という意味があります。
ビジネスの場面などで、新しいことを始めるときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「立案」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「立案」の意味は『工夫して計画を立てること』
立案の読み方は「りつあん」です。
語源は漢字の「立(りつ)」と「案(あん)」から来ており、
- 「立」は 根拠や基礎をしっかりと定める。なりたつ。
- 「案」はかんがえる。かんがえ。計画。
の2つが合わさってできた言葉です。
『立案』には
- 工夫して計画を立てること。案を立てること。
- 草案・文案をつくること。
などの意味があります。
「立案」の正しい使い方を例文で紹介!
「立案」は、新しい計画を立てるときや、文章の下書きをつくるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
次のイベントは私が立案することになりました。
例文②
企画担当は、取引先のニーズを組み込んで立案しなければならない。
例文③
新規事業について、これまでの会議の内容をまとめて立案するよう、彼に頼みました。
【立案を使う時の注意点】
「草案(文章の下書き)をつくる」という意味で使用する場合、公的な場面では「起案」の方が適していることもあります。
「立案」の類義語・言い換え4選
『立案』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 計画
- 企画
- 考案
- 構想
類義語①計画の意味
友人との夏休みの旅行を計画しよう。
類義語②企画の意味
ある事を行うために計画をたてること。また、その計画。くわだて。
引用:goo辞書
プロジェクトの一環として、学生向けのイベントを企画しました。
類義語③考案の意味
工夫して考え出すこと。
引用:goo辞書
新商品の広告デザインは僕が考案しました。
類義語④構想の意味
これからしようとする物事について、その内容・規模・実現方法などを考えて、骨組みをまとめること。また、その考え。
引用:goo辞書
今後の都市計画の構想について、市長にインタビューすることになった。
「立案」と「起案」の違いは?
「立案」と「起案」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「立案」には『工夫して計画を立てること、草案・文案をつくること』という意味がありますが、
それに対し「起案」には、『公式文書などの草案をつくること』という意味があります。
どちらも『草案(文章の下書き)をつくる』という意味においては共通していますが、公的な場面で用いるには「起案」の方がより適していると言えます。
また、「起案」は『計画を立てる』という意味で使われることはありません。
「立案」は英語で『planning』
立案は英語の『planning』に言い換えることができます。
英語の『planning』には
- 計画(すること)
- 企画立案
という意味があります。
「立案」の対義語・反対語はありません
立案の対義語はありません。