「流儀」という言葉には、「物事のやり方や様式」という意味があります。
「仕事の流儀」などの表現でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「流儀」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「流儀」の意味は『物事のやり方や様式』
流儀の読み方は「りゅうぎ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「流」と「儀」のそれぞれの意味は、
- 「流」は一派をなすもの
- 「儀」は見習うべき手本
この2つが合わさってできた言葉です。
『流儀』には
- 物事のやり方
- 技術・芸能などで、その人や流派に伝わっている手法・様式
などの意味があります。
「流儀」の正しい使い方を例文で紹介!
「流儀」は、物事のやり方や様式を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
メールの返事はすぐに返すのが、私の流儀です。
例文②
僕には僕の、彼には彼の流儀がある。
例文③
ラーメンはスープまで飲み干すのが私の流儀です。
例文④
シーツは毎日洗濯するのが彼の流儀らしい。
例文⑤
地域の流儀に沿って、祖父の葬式が執り行われました。
【流儀を使う時の注意点】
元々は芸術・技術界隈で使われており、馴染みない言葉でしたが、最近ではテレビ番組のタイトルに使われたことから日常的に広まってきています。
その人の生き様や仕事のやり方、その地域での慣習などを意味し、さまざまな場面で使われますので覚えておきましょう。
「流儀」の類義語・言い換え5選
『流儀』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- やり方
- 習慣
- 様式
- スタイル
- ポリシー
類義語①やり方の意味
物事を行う方法。物事をする手段。しかた。
引用:goo辞書
この仕事のやり方を教えてください。
類義語②習慣の意味
その国やその地方の人々のあいだで、普通に行われる物事のやり方。社会的なしきたり。ならわし。慣習。
引用:goo辞書
彼は毎晩ビールを飲む習慣がある。
類義語③様式の意味
習慣・約束などで定められたやり方。
引用:goo辞書
生活様式の変化に合わせて、家具や家電を買い直します。
類義語④スタイルの意味
個人や集団などに固有の、考え方や行動のしかた。
引用:goo辞書
お客様のライフスタイルに合わせたプランを提案いたします。
類義語⑤ポリシーの意味
事を行う際の方針。
引用:goo辞書
曲がったことはしない。これが僕のポリシーです。
「流儀」と「流派」の違いは?
「流儀」と「流派」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「流儀」には物事のやり方や様式という意味がありますが、
それに対し「流派」には、技芸・芸術などで方法・様式・主義などの違いから区別される、それぞれの系統という意味があります。
「流派」はそれぞれの系統を表しますが、「流儀」は物事の具体的なやり方や様式を表すので、「流派」というカテゴリー分けをした中に、それぞれの「流儀」があるというイメージです。
似ている言葉ですがニュアンスが異なるので、使用の際には注意しましょう。
「流儀」は英語で『style』
流儀は英語の『style』に言い換えることができます。
styleの意味
(文芸・建築などにおける時代・流派などの)様式、風(ふう)、流、(行動などの独特な)やり方、スタイル、…風に、文体、話しぶり、思想の表現法、(服装などの)スタイル
英語の『style』には
- 様式
- やり方
などという意味があります。
「流儀」の対義語・反対語はありません
流儀の対義語は、ありません。