「歳月人を待たず」という言葉には、「年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎていき、少しもとどまらない」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「歳月人を待たず」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「歳月人を待たず」の意味は『年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎていき、少しもとどまらない』
歳月人を待たずの読み方は「さいげつひとをまたず」です。
語源は、中国の古典にある言葉で、時間や年月は人の事情に関係なく過ぎ去っていくという考えです。
時は止まらないため、今この瞬間を大切にすべきだということを意味する表現として使われるようになりました。
『歳月人を待たず』には
- 年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎていき、少しもとどまらない
などの意味があります。
「歳月人を待たず」の正しい使い方を例文で紹介!
「歳月人を待たず」は、年月は止まることなく刻々と過ぎていくということを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子歳月人を待たずと言うように、やりたいことは早めにしたほうがいい。
例文②
B男あっという間に大学4年が終わった。歳月人を待たずだ。
例文③
C子歳月人を待たずだから、思い立ったらすぐに行動するようにしている。
例文④
B子先延ばしにしているうちに時間だけが過ぎてしまった。まさに歳月人を待たずである。
例文⑤
C男歳月人を待たず、少しでも若いうちになんでも経験したほうがいい。
【歳月人を待たずを使う時の注意点】
「歳月人を待たず」は、時間は待ってくれないという教訓を表す言葉です。
自分への戒めや、前向きな行動を促す文脈で使うとよいでしょう。
「歳月人を待たず」の類義語・言い換え2選
『歳月人を待たず』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 光陰矢の如し
- 時は金なり
類義語①光陰矢の如しの意味
月日のたつのが早いたとえ。
引用:Weblio辞書
B子光陰矢の如しの一年だった。
類義語②時は金なりの意味
時は貴重であるからむだに過ごしてはならない。
引用:Weblio辞書
A子時は金なり、無駄な会議は減らしたほうがいい。

「歳月人を待たず」と「光陰矢の如し」の違いは?
「歳月人を待たず」と「光陰矢の如し」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「歳月人を待たず」には年月は人の都合にかかわりなく、刻々と過ぎていき、少しもとどまらないという意味がありますが、
それに対し「光陰矢の如し」には、月日のたつのが早いたとえという意味があります。
「歳月人を待たず」は、時間は人の都合に関係なく過ぎていくのだから、今を大切にすべきだという教訓を含む言葉ですが、「光陰矢の如し」は、時間が矢のように非常に速く過ぎることをたとえた表現です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「歳月人を待たず」は英語で『Time and tide wait for no man.』
歳月人を待たずは英語の『Time and tide wait for no man.』に言い換えることができます。
英語の『Time and tide wait for no man.』には
- 歳月人を待たず
という意味があります。
「歳月人を待たず」の対義語・反対語はありません
歳月人を待たずの対義語は、ありません。


