「彩色」という言葉には、「色をつけること」という意味があります。
芸術品など様々な物に対してよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「彩色」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「彩色」の意味は『色をつけること』
彩色の読み方は「さいしき」です。
語源は色どりをつけるという意味の「彩」と光の波長によって目が区別してうける刺激を意味する「色」から来ており、
- 「彩」は色どりをつける
- 「色」は光の波長によって目が区別してうける刺激
の2つが合わさってできた言葉です。
『彩色』には
- 色をつけること
- いろどり
などの意味があります。
「彩色」の正しい使い方を例文で紹介!
「彩色」は、物に色をつける時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
陶芸体験で作った器に彩色をした。
例文②
鮮やかな彩色のアロハシャツを貰った。
例文③
デザインの彩色について最終的な打ち合わせをしましょう。
例文④
日光東照宮の三猿にも彩色が施されている。
例文⑤
美術展で印象的な彩色の絵を見たが作者やタイトルは覚えていない。
「彩色」の類義語・言い換え4選
『彩色』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 色付け
- 染める
- 着色
- 塗装
類義語①色付けの意味
シンプルなTシャツに自分で色付けした。
類義語②染めるの意味
1.染料などを使って色をつける。また、しみこませて色や模様をつける。
2.光などが、あたりの色を変える。ある色にする。
3.(恥ずかしさなどのために)顔を赤らめる。
4.そのことに関心を寄せる。思いを深くする。
5.(「手をそめる」の形で)あることにとりかかる。着手する。
6.(「筆をそめる」の形で)書きはじめる。また、(筆で)絵や字を書く。
引用:コトバンク
K-POPアイドルのような髪色に染めてみたい。
類義語③着色の意味
物に色をつけること。また、その色。
引用:goo辞書
合成着色料などの添加物が使われていないものを食べるようにしている。
類義語④塗装の意味
保護・装飾のため、材料の表面に、ペンキ・ニスなどを塗ったり吹きつけたりすること。
引用:Weblio辞書
以前この土地には塗装屋さんがあった。
「彩色」と「色彩」の違いは?
「彩色」と「色彩」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「彩色」には色をつけることという意味がありますが、
それに対し「色彩」には、いろどりや色合いという意味があります。
「彩色」は色をつけることで「色彩」はつけられる色のことです。
「彩色」は英語で『coloring』
彩色は英語の『coloring』に言い換えることができます。
英語の『coloring』には
- 着色
- 彩色
という意味があります。
「彩色」の対義語・反対語は『脱色』
彩色の対義語は、『脱色』になります。
脱色には
- 本来含んでいる色や染め色をぬきとること
などの意味があり、色をぬくという意味で用いられます。
色をつけるという意味の「彩色」に対し、ついた色をぬく「脱色」です。