「策定」という言葉には、「政策や計画をいろいろ考えて決めること」という意味があります。
国の政策や政治の世界、ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「策定」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「策定」の意味は『政策や計画をいろいろ考えて決めること』
策定の読み方は「さくてい」です。
語源は二つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「策」は計画・戦略
- 「定」はきめる
の2つが合わさってできた言葉です。
『策定』には
- 政策や計画をいろいろ考えて決めること
の意味があります。
「策定」の正しい使い方を例文で紹介!
「策定」は、政策や計画をいろいろ考えて決めることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この事業の予算を策定します。
例文②
納期までのスケジュールを策定しましたので、ご確認ください。
例文③
修学旅行の計画を策定しました。
例文④
我が社の経営計画を策定したものが、こちらの資料になります。
例文⑤
子育て支援についての、今後のビジョンを策定しました。
【策定を使う時の注意点】
計画を決めるという意味の「策定」ですが、個人的な短期の計画などに使うのは適切ではありません。
長期的な計画の際によく使われる言葉です。
日常会話よりビジネスシーンで使われる言葉ですので、押さえておきましょう。
「策定」の類義語・言い換え4選
『策定』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 計画
- 制定
- 立案
- 決定
類義語①計画の意味
ある事を行うために、あらかじめ方法や順序などを考えること。また、その考えの内容。もくろみ。プラン。
引用:goo辞書
来月の沖縄旅行の計画を立てた。
類義語②制定の意味
法律・規則などを定めること。特に、立法機関が一定の手続きによって法令を定めること。
引用:goo辞書
新しい条例が制定されたので、歩きタバコをする人が減った。
類義語③立案の意味
避難訓練の計画を立案しました。
類義語④決定の意味
物事をはっきりと決めること。物事がはっきりと決まること。また、その内容。
引用:goo辞書
今日の担当者委員会で、後期のそれぞれの予算が決定した。
「策定」と「制定」の違いは?
「策定」と「制定」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「策定」には政策や計画をいろいろ考えて決めることという意味がありますが、
それに対し「制定」には、法律・規則などを定めることという意味があります。
「制定」は計画を考えて決めること、「制定」は法律や規律などのルールを定めることという意味があります。
漢字の表記も読み方も似ていますが、言葉の意味合いや使われるシーンが違いますので注意して使い分けるようにしましょう。
「策定」は英語で『decision』
策定は英語の『decision』に言い換えることができます。
英語の『decision』には
- 決定
- 決断
などという意味があります。
「策定」の対義語・反対語は『実行』
策定の対義語は、『実行』になります。
実行には
- 実際に行うこと
などの意味があり、計画を実際に行うことを表す際に用いられます。
当初の予定通り、草刈りを実行した。
「策定」は計画を決めるという意味合いですが、「実行」は決めた計画を実際に行うことを意味しています。