「専願」という言葉には、「受験の際、1校だけに願書を提出すること」という意味があります。
高校や大学受験の際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「専願」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「専願」の意味は『受験の際、1校だけに願書を提出すること』
専願の読み方は「せんがん」です。
- 「専」は他のことはおいてそれだけに集中する・独り占めにする
- 「願」は請い求める・ねがい
の2つが合わさってできた言葉です。
『専願』には
- 受験の際、1校だけに願書を提出すること
の意味があります。
「専願」の正しい使い方を例文で紹介!
「専願」は、受験の願書を提出する際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
私立の女子大を専願する予定です。
例文②
あの高校の専願で考えていたが、まだ迷っている。
例文③
専願で早く受験が終わったので、気が楽だ。
例文④
娘が専願で高校受験したいと相談してきた。
例文⑤
この学校では専願するが多いらしい。
【専願を使う時の注意点】
基本的に推薦試験は専願であり、合格した際にはその学校に入学するという形がとられていることが一般的です。
「専願」の類義語・言い換えは単願
『専願』の類義語や言い換えの言葉は「単願」です。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 単願
類義語①単願の意味
受験の際、1校だけに願書を提出すること。専願。
引用:goo辞書
単願にすることを、三者面談で決めた。
「専願」と「併願」の違いは?
「専願」と「併願」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「専願」には受験の際、1校だけに願書を提出することという意味がありますが、
それに対し「併願」には、受験の際、複数の学校または同一校の複数の学部を同時に志願することという意味があります。
どちらも、受験の際に使われる言葉ですが、「専願」は1校だけに願書を出すことに対して、「併願」は複数校に願書を出すことを表しています。
似ている言葉ですが、意味合いは異なりますので注意しましょう。
「専願」は英語で『single application』
専願は英語の『single application』に言い換えることができます。
英語の『single application』には
- 単願
という意味があります。
単願と専願は同じ意味合いですので、こちらの単語が使えます。
「専願」の対義語・反対語は『併願』
専願の対義語は、『併願』になります。
併願の意味
[名](スル)
1 寺院などに祈願するとき、いくつかの願いごとを合わせ願うこと。
2 受験のとき、複数の学校または同一校の複数の学部を同時に志願すること。「三つの大学を―する」
引用:goo辞書
併願には
- 受験のとき、複数の学校または同一校の複数の学部を同時に志願すること
などの意味があり、受験の際に、複数の学校や学部を志願することを表す際に用いられます。
僕は教育学部と工学部を併願することにした。
専願は、受かったらその学校へ入学することが前提となりますが、併願であれば合格しても入学が前提というわけではありません。
専願も併願もメリット・デメリットがありますので、進路を決める際には調べたり相談したりして、よく考えて決めることが大切です。