「洗練された」という言葉には、「文章などをよりよいものにすること」という意味があります。
文章などをよりよいものにすることを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「洗練された」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
洗練されたの意味は『文章などをよりよいものにすること』
洗練されたの読み方は「せんれんされた」です。
語源は「洗」には余計なものを取り除く洗濯などの意味があり、「練」には技を練るなど磨き上げるという意味があります。
この2つが組み合わさってよりよいものにするとして使われるようになったといわれています。
『洗練された』には
- 詩歌・文章の表現を推敲して、よりよいものにすること
- 人柄や趣味などを、あかぬけのした優雅・高尚なものにすること
などの意味があります。
「洗練された」の正しい使い方を例文で紹介!
「洗練された」は、文章などをよりよいものにすることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼の奥さんはとても上品で洗練された人だ。
例文②
ここまで洗練されたデザインはなかなか見たことがない。
例文③
これは洗練された文章で読みやすい。
例文④
あそこの美術館には洗練された作品が揃っている。
例文⑤
講師をやっているだけあって洗練されたマナーだ。
【洗練されたを使う時の注意点】
洗練されたは人や物、文章など色々なものに使われる言葉です。
「洗練された」の類義語・言い換え5選
『洗練された』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 垢抜けた
- 磨き上げた
- 粋
- ハイクオリティー
- 上品
類義語①垢抜けたの意味
都会的で洗練されている様子、田舎臭さのないさま、などを意味する表現。
引用:weblio辞書
彼女は一年前と比べると、ずいぶん垢抜けた。
類義語②磨き上げたの意味
鍛練などで、よりすぐれた状態にする。
引用:goo辞書
あの職人の腕はかなり磨き上げられている。
類義語③粋の意味
気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。
引用:weblio辞書
今夜の彼はとても粋な格好をしている。
類義語④ハイクオリティーの意味
質が高いこと。中身を吟味してあること。また、そのさま。
引用:goo辞書
今回の作品はハイクオリティーなものができた。
類義語⑤上品の意味
品格のあるさま。品のよいさま。また、味などの洗練されているさま。
引用:weblio辞書
彼の上品な立ち振る舞いはお手本になる。
「洗練」と「洗礼」の違いは?
「洗練された」と「洗礼」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「洗練」には文章などをよりよいものにすることという意味がありますが、
それに対し「洗礼」には、ある分野や社会に入るために経験しなければならないことという意味があります。
「せんれん」と「せんれい」で読み方は似ていますが、全く違う意味があるので間違えないように注意が必要です。
「洗練された」は英語で『refined』
洗練されたは英語の『refined』に言い換えることができます。
英語の『refined』には
- 洗練された
- 上品な
という意味があります。
「洗練された」の対義語・反対語は『野暮』
洗練されたの対義語は、『野暮』になります。
野暮には
- 洗練されていないこと
- 無風流なこと
- わからず屋で融通のきかないこと
などの意味があり、洗練されていないことを表すときに用いられます。
彼は昔から野暮な格好をしている。
よりよいものにするという意味の洗練に対して、野暮は無風流で洗練されていないことを意味します。