「せちがない」という言葉は、「世知辛いという言葉の誤用」です。
「せちがない」という言葉は日常会話でよく耳にする言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「せちがない」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「せちがない」の意味は『世知辛いという言葉の誤用』

「せちがない」の語源は、世渡りがしにくいという意味の「世知辛い」の誤用で、一般的には「せちがない」という言葉は存在しません。
「世知辛い」の語源は、「世の中を生きていくための知恵」という意味の「世知」と、苦痛を感じている様子を表す「辛い」という言葉が組み合わされた言葉です。
世知辛いの読み方は「せちがらい」です。
『世知辛い』には
- 世渡りがしにくい
- 暮らしにくい
- 抜け目がない
- けち
などの意味があります。
「世知辛い」の正しい使い方を例文で紹介!

「世知辛い」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①世渡りがしにくいことを表す時
暮らしにくいことを表す時に使われます。
【例文①】
B男最近は物価も上がり、世知辛い世の中だと感じる。
【例文②】
B子世知辛い社会の中で、必死に働いている人も多い。
例文②抜け目がないことやけちであることを意味する時
お金や損得に細かいことを表す時に使われます。
【例文①】
B男彼は世知辛くて、少しでも損をすることを嫌がる。
【例文②】
B子あまり世知辛いことを言うと、周りから嫌がられることもある。
【世知辛いを使う時の注意点】
「世知辛い」は、本来、暮らしていくのが大変で人情が薄い世の中を表す言葉です。
一方で、会話では損得に細かい人や抜け目のない様子を表す意味で使われることもあります。
人の性格に対して使うと批判的に聞こえることがあるため、使う場面には注意が必要です。
「世知辛い」の類義語・言い換え3選

『世知辛い』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 窮屈
- 息苦しい
- 抜け目がない
類義語①窮屈の意味
思うようにふるまえず気詰まりであること。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
B子規則が多すぎて、窮屈に感じることがある。
類義語②息苦しいの意味
圧迫感があって息が詰まるような感じである。
引用:Weblio辞書
A子厳しい雰囲気の会議で、少し息苦しく感じた。
類義語③抜け目がないの意味
見落としや準備不足がなく、万端に準備が整えられているさまなどを意味する表現。しっかりしているさま。自分の利益を確保している様子などを意味することも多い。
引用:Weblio辞書
B男彼女は抜け目がなく、いつも準備を整えている。

「世知がない」と「世知辛い」の違いは?

「世知がない」と「世知辛い」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「世知がない」には「世知辛い」の誤用という意味がありますが、
それに対し「世知辛い」には、世渡りがしにくい・抜け目がないという意味があります。
「世知辛い」は、世渡りが難しいことや抜け目がないことを表す正しい表現ですが、「世知辛い」を言い間違えた誤用とされることが多い言葉です。
正しく「世知辛い」と覚えましょう。
「世知辛い」は英語で『heartless』

世知辛いは英語の『heartless』に言い換えることができます。
英語の『heartless』には
- 無情な
- 薄情な
- 冷酷な
- 薄情で
- つれなくて
という意味があります。
「世知辛い」の対義語・反対語は『寛容』

世知辛いの対義語は、『寛容』になります。
寛容には
- 広い心をもち他を受け入れるさま。
などの意味があり、広い心をもち他を受け入れるさまを表す際に用いられます。
B男彼女は寛容な性格で、周囲から信頼されている。
世渡りがしにくいという意味の「世知辛い」に対して、広い心をもち他を受け入れるさまという意味の「寛容」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


