『シェア』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『共有』『共同』『分配』という意味があります。
初めて『シェア』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『シェア』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
シェアの意味は3パターン
シェアの意味①『 分けること・分配・分担』
シェアとは、共有(する)、分配する、分かち合う、分け前、割り当て、役割、負担(率)、占有率などの意味を持つ英単語。イギリス英語では株式、株券などの意味もある(アメリカ英語では “stock” が一般的)。
引用:e-words
『シェア』には
- 分けること
- 分配
- 分担
などの意味があります。
ケーキを買ったので、友達みんなとシェアしよう。
シェアの意味②『共同でもつこと・共有』
コンピュータやネットワーク、Webなどにおいて、何らかのリソースやコンテンツを複数の利用者が共に利用することも、シェアと呼ばれる。こちらは「共有」と表記されることが比較的多い。例えば、共有ディスクや共有ファイル、共有ディレクトリ、共有プリンタなどといった用法や、ファイル共有ソフト、動画共有サイトといった用法の例がある。
引用:weblio辞書
『シェア』には
- 共同でもつこと
- 共有
などの意味があります。
作った資料を、みんなでシェアする。
シェアの意味③『市場占有率』
市場占有率としてのシェアは、ある市場における一定の期間において、対象の企業、あるいは、製品やサービスなどの売り上げ高、販売数量、ユーザー数などの指標が、市場の中で占めている割合のことである。カタカナで単に「シェア」と言った場合、こちらの意味で用いられることが多い。
引用:weblio辞書
『シェア』には
- 市場占有率
などの意味があります。
○○は、○○県がシェアNo.1だ。
シェアの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『シェア』は、『分配』『共有』『占有率』などがあります。
例文①分配という意味で使う時
【Before】
株主に対して、配当金を分配して下さい。
【After】
株主に対して、配当金をシェアして下さい。
例文②共有という意味で使う時
【Before】
今回作成した資料を、チームで共有するように。
【After】
今回作成した資料を、チームでシェアするように。
例文③占有率という意味で使う時
例文③
【Before】
わが社の製品は、市場の占有率No.1になりました。
【After】
わが社の製品は、市場のシェアNo.1になりました。
ビジネスシーンで『シェア』と言われた時は、一番多く使用される『占有率』次に、『共有』『分配』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
「こちらの資料をシェアします。」と使うと、上司や取引先の方に対して失礼に当たる可能性もあります。「共有・分配」の意味で「シェア」を使う時は、相手との関係性・言葉の意味合いを理解して使用するようにして下さい。
シェアの類義語5選
『シェア』の類義語は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
①取り分
②持分
③ポーション(portion)
④持前
⑤得分
類義語①取り分の意味
自分が取るべき分。分け前。取り前。「—が少ない」
引用:weblio辞書
仲間でアイテムの取り分をちゃんと決めておこう。
類義語②持分の意味
① 全体の中で、各人が所有、または、担当・負担している部分や割合。もちぶ。もちまえ。
② 江戸時代、農民が所持する一区画の土地。
③ ある財産について共有関係がある場合に、各共有者が共有物について一定の割合で持っている部分的な所有権。持分権。また、その所有権の割合。
④ 合名会社、合資会社、有限会社の社員が会社の財産に対して持っている権利の割合。また、その地位。
引用:コトバンク
類義語③ポーション(portion) の意味
一人ずつのポーションを、今からしっかり決めとくことが重要です。
類義語④持前の意味
類義語⑤得分の意味
今回の契約での得分は、どのぐらいになるかとても気になります。
シェアの関連用語5選
『シェア』の関連用語は5つあります。
①シェアリングサービス(sharing service)
②シェアリングエコノミー(sharing economy)
③マーケットシェア(market share)
④シェアオフィス(shared office)
⑤シェアポイント(SharePoint)
関連用語①シェアリングサービス(sharing service)の意味
物品を多くの人と共有したり、個人間で貸し借りをしたりする際の仲介を行うサービスの総称。自動車・自転車・空き部屋の個人的な貸借手続きが手軽に行えるスマートホン向けサービスなどがある。シェア型サービス。
引用:goo辞書
関連用語②シェアリングエコノミー(sharing economy)の意味
物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な仕組み。自動車を個人や会社で共有するカーシェアリングをはじめ、ソーシャルメディアを活用して、個人間の貸し借りを仲介するさまざまなシェアリングサービスが登場している。シェアエコノミー。シェアエコ。共有型経済。
引用:goo辞書
関連用語③マーケットシェア(market share)の意味
市場占拠率、マーケット・シェアあるいは簡単にシェアともいわれる。特定の商品が、その市場での需要の中に占める比率(パーセント)のこと。
引用:weblio辞書
関連用語④シェアオフィス(shared office)の意味
シェアードオフィスとは、1社だけが自社のオフィスとして1か所のオフィスを使うのではなく、複数社で同じオフィスを共有するオフィスを指す。単にシェアオフィスとも。デザイン事務所や弁護士事務所などの独立自営業者の間では古くから盛ん。レンタルオフィスや一定期間複数社が参加するプロジェクトオフィスなどもこれにあたる。
引用:weblio辞書
関連用語⑤シェアポイント(SharePoint)の意味
SharePointとは、米マイクロソフト(Microsoft)社による、チーム内でのファイル共有や共同作業、コミュニケーションのためのソフトウェア製品。Webベースのシステムとなっており、同社のWindows Serverに組み込んで利用するか、同社自身の運用するオンラインサービス(SharePoint Online)を利用する。
引用:e-words
シェアの対義語・反対語は「モノポリー(monopoly)」
シェアの対義語は、「モノポリー(monopoly)」になります。
モノポリー(monopoly)には
- 専売
- 独占
- 専売権
- 専売品
- 盤上に描かれた会社や不動産を売買するゲーム
などの意味があり、独占する物やゲームなどに用いられます。
「シェア」には、みんなで分ける・同じ物を共有する・商品がどのぐらい占有しているかという意味がありますが、「モノポリー」は、商品やサービスの供給を完全に支配している状態、独占している事を意味しています。