「真骨頂」という言葉には、「そのものが本来もっている姿」という意味があります。
スポーツ選手を褒める場面などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「真骨頂」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
真骨頂の意味は『そのものが本来もっている姿』
真骨頂の読み方は「しんこっちょう」です。
「真」は偽りがないこと、「骨頂」はこの上もないことを表しています。
『真骨頂』には
- そのものが本来もっている姿
- 真面目(しんめんもく)
の意味があります。
「真骨頂」の正しい使い方を例文で紹介!
「真骨頂」は、そのものが本来もっている姿を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
ピンチの場面で見せたプレーが、まさに彼の真骨頂だ。
例文②
あの選手は、オリンピックで真骨頂を発揮しました。
例文③
次の婚活パーティーでは、真骨頂を発揮したい。
例文④
今回の新作は、あのパティシエの真骨頂とも言える。
例文⑤
新しい写真集は、あのグループの真骨頂だ。
【真骨頂を使う時の注意点】
「真骨頂」は、持てる力を最大に発揮したというポジティブな褒め言葉としてよく使われます。
「真骨頂」の類義語・言い換え5選
『真骨頂』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 実力
- 本領
- 真価
- 底力
- 真面目
類義語①実力の意味
実際に備えている能力。本当の力量。
引用:goo辞書
実力を発揮することができ、優勝した。
類義語②本領の意味
その人の備えているすぐれた才能や特質。
引用:goo辞書
明日の試合で本領を発揮できるように、今日は早く寝る。
類義語③真価の意味
本当の値うち。物や人のもつ真の価値や能力。
引用:goo辞書
悪天候でのマウンドで、彼は真価を発揮した。
類義語④底力の意味
ふだんは表面に出ないがいざというときに出てくる強い力。
引用:goo辞書
ここぞという場面で、あの選手は底力を発揮した。
類義語⑤真面目の意味
人や物事の本来のありさまや姿。真価。しんめんぼく。
引用:goo辞書
彼の真面目は、困難な場面で発揮される。
「真骨頂」と「愚の骨頂」の違いは?
「真骨頂」と「愚の骨頂」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「真骨頂」にはそのものが本来もっている姿という意味がありますが、
それに対し「愚の骨頂」には、この上なく愚かなことという意味があります。
同じ「骨頂」という言葉が含まれていますが、全く反対の意味ですので、使う時は間違えないようにしましょう。
「真骨頂」は英語で『true value』
真骨頂は英語の『true value』に言い換えることができます。
英語の『true value』には
- 真の値
- 真価
などの意味があります。
「真骨頂」の対義語・反対語は『愚の骨頂』
真骨頂の対義語は、『愚の骨頂』になります。
愚の骨頂には
- この上なくおろかなこと
の意味があり、非常に愚かであることを表す際に用いられます。
何度も同じ間違いを繰り返すなんて、愚の骨頂だ。
褒め言葉として使われる「真骨頂」に対して、「愚の骨頂」は悪口のようなネガティブな意味合いで使われますので、使用する際には注意が必要です。