「素案」という言葉には、「原案になる前の大もとの考え・案」という意味があります。
ビジネスシーンや創作の場でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「素案」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「素案」の意味は『原案になる前の大もとの考え・案』
素案の読み方は「そあん」です。
語源は地のままという意味の「素」と考えという意味の「案」から来ており、
- 「素」は地のまま
- 「案」は考え
の2つが合わさってできた言葉です。
『素案』には
- 原案になる前の、大もとの考え、案
などの意味があります。
「素案」の正しい使い方を例文で紹介!
「素案」は、大もとの考えの意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
明後日までにデザインの素案を提出しなければならない。
例文②
素案ですが、一度チェックをお願いします。
例文③
企画の素案を練ってください。
例文④
素案にOKが出たので、ここから更にブラッシュアップしていく。
例文⑤
素案の段階でつまづいている。
「素案」の類義語・言い換え4選
『素案』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- オリジナル
- 下書き
- まっさら
- 初稿
類義語①オリジナルの意味
- 原型。原本。原図。原画。複写・複製・ダビングされたものに対していう。
- 文芸作品・楽曲などの原作や原曲。脚色・翻案・翻訳されたり、編曲されたりしたものに対していう。
- 「オリジナルシナリオ」の略。
[形動]
- 独自のものであるさま。独創的。
- 最初のものであるさま。
引用:goo辞書
あのダンスは姪っ子のオリジナルだ。
類義語②下書きの意味
1.清書をする前に、ためしに書いてみること。また、その書いたもの。げしょ。
2.文章などで、まだ修正などを加えていないもの。完成していない文章。草稿。草案。げしょ。
3.絵画を描くとき、めやすをたてるためにあらかじめ描いてみること。また、その絵。
4.手紙などの、あて名を書くところに、相手の官名を書くこと。上所に官名を書くこと。
5.比喩的に、事前に立てた計画。
引用:コトバンク
習字が苦手で下書きをしても上手く書けなかった。
類義語③まっさらの意味
全く新しいこと。まだ全然使っていないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書
まっさらなシーツは気持ちがいい。
類義語④初稿の意味
最初の原稿、最初の原案のこと。
引用:Weblio辞書
担当している作家さんの初稿が上がった。
「素案」と「草案」の違いは?
「素案」と「草案」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「素案」には原案になる前の大もとの考え・案という意味がありますが、
それに対し「草案」には、文章の下書きという意味があります。
どちらも大もとの案という点では共通していますが、
「草案」は文章のことを指し「素案」は文章以外にも使います。
「素案」は英語で『draft report』
素案は英語の『draft report』に言い換えることができます。
英語の『draft report』には
- 素案
- 草案
という意味があります。
「素案」の対義語・反対語は『成案』
素案の対義語は、『成案』になります。
成案には
- 具体的にでき上がっている考えまたは文案
などの意味があり、完成している案という意味で用いられます。
まだ具体的なことが見えてきていないつくり始めの「素案」に対して、
もうでき上がっている「成案」です。