「即戦力」という言葉には、「訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「即戦力」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「即戦力」の意味は『訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力』

即戦力の読み方は「そくせんりょく」です。
語源は、すぐにという意味の「即」と、戦う力を意味する「戦力」が組み合わされた言葉です。
主にスポーツやビジネスなどにおいて、すぐに試合や業務で活躍することができる実力があることを表します。
『即戦力』には
- 訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力
などの意味があります。
「即戦力」の正しい使い方を例文で紹介!

「即戦力」は、訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

即戦力となる人材を募集しています。
例文②

彼は入社直後から即戦力として活躍してくれています。
例文③

このプロジェクトには即戦力となるエンジニアが必要だ。
例文④

彼女の専門知識と実務経験は、チームの即戦力となるでしょう。
例文⑤

派遣社員を即戦力として活用し、業務の効率化を図る。
【即戦力を使う時の注意点】
「即戦力」とは、一般的に即座に成果が出せる人材を意味する言葉です。
仕事に対してのこれまでの経験や保有資格、業務をこなす実績があるかなど、総合的に見て判断されることが多いです。
「即戦力」の類義語・言い換え3選

『即戦力』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 戦力
- 経験者
- 手腕
類義語①戦力の意味
スポーツや政治・労働運動などで、戦う力。また、事を行ううえでの重要な働き手。
引用:Weblio辞書

彼は我が部署の主戦力です。
類義語②経験者の意味
事前に物事を体験したことがある人。またはある物事や分野において既に同じような体験をしたため、その知識や技能がある人を意味する語。
引用:Weblio辞書

このプロジェクトに経験者がいてくれて助かる。
類義語③手腕の意味
物事をうまく処理していく能力。腕まえ。
引用:Weblio辞書

彼女の手腕のおかげでなんとかトラブルを乗り切った。

「即戦力」と「戦力」の違いは?

「即戦力」と「戦力」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「即戦力」には訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力という意味がありますが、
それに対し「戦力」には、仕事を行ううえでの重要な働き手という意味があります。
「即戦力」は今すぐ活躍できることに重点をおいた言葉で、「戦力」は、今すぐに活躍できなくても、組織の中で力となる存在や要素をもつ人のことを意味します。
似ている言葉ですがニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「即戦力」は英語で『adaptable fighting potential』

即戦力は英語の『adaptable fighting potential』に言い換えることができます。
英語の『adaptable fighting potential』には
- 即戦力
という意味があります。
「即戦力」の対義語・反対語は『ポテンシャル』

即戦力の対義語は、『ポテンシャル』になります。
ポテンシャルには
- 潜在能力
- 現状は測ることのできない未知の能力
などの意味があり、潜在能力を表す際に用いられます。

彼はポテンシャルが高いので、磨けば優秀な営業マンになるでしょう。
訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力という意味の「即戦力」に対して、現状は測ることのできない未知の能力という意味の「ポテンシャル」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
