「四六時中」という言葉には、「一日中ずっと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「四六時中」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「四六時中」の意味は『一日中ずっと』
四六時中の読み方は「しろくじちゅう」です。
「四六時中」の「四六」は、「4×6=24」という掛け算を意味しており、これが語源となっています。
答えである24は、24時間、すなわち一日中ということを表しています。
『四六時中』には
などの意味があります。
「四六時中」の正しい使い方を例文で紹介!
「四六時中」は、一日中ずっとということを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
四六時中、彼のことを考えてしまう。
例文②
義母は四六時中文句を言っていて、嫌になる。
例文③
彼は四六時中スマホを触っている。
例文④
四六時中、娘と一緒にいると疲れる。
例文⑤
推しのことを四六時中考えている。
【四六時中を使う時の注意点】
「四六時中」は、いつでもずっとということを表す四字熟語です。
肯定的な表現にも、否定的な表現にも使うことができます。
また、ビジネスシーンや目上の方との会話でも使うことができる言葉ですので、覚えておきましょう。
「四六時中」の類義語・言い換え3選
『四六時中』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 年百年中
- 常住坐臥
- 二六時中
類義語①年百年中の意味
一年中いつも。常に。始終。俗にいう、年がら年中の意。
引用:goo辞書
彼は年百年中、遊んでばかりいる。
類義語②常住坐臥の意味
日常、座っているときでも寝ているときでも、いつも。ふだんの生活で。四六時中。
引用:goo辞書
彼は非常に暑がりで、常住坐臥、薄着だ。
類義語③二六時中の意味
一日中、朝から晩までずっと。転じて、いつも、年中。
引用:goo辞書
この連休は、二六時中彼女と一緒にいた。
「四六時中」と「二六時中」の違いは?
「四六時中」と「二六時中」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「四六時中」には一日中ずっとという意味がありますが、
それに対し「二六時中」には、一日中、朝から晩までずっとという意味があります。
どちらも、一日中ずっとということを表す言葉ですが、語源が異なります。
「二六時中」の語源は、江戸時代に使われていた十二支から付けられた12刻です。
当時は1日を干支の十二刻で表していたため、「2×6=12」という九九から「二六時中」という言葉が成り立ちました。
一方で、「四六時中」は、明治時代以降に1日24時間制が用いられたため、24時間に合わせて「4×6=24」という九九の語呂合わせから成り立った言葉です。
「四六時中」は英語で『all the time』
四六時中は英語の『all the time』に言い換えることができます。
英語の『all the time』には
- その間中ずっと
- いつも常に
という意味があります。
「四六時中」の対義語・反対語は『時々』
四六時中の対義語は、『時々』になります。
時々には
- まれであるさま
- たまに
などの意味があり、まれである様子を表す際に用いられます。
母は時々、野菜やお米を送ってくれます。
一日中ずっとという意味の「四六時中」に対して、まれであるさまを表す「時々」は、反対の意味の言葉として使うことができます。