「ご足労おかけして申し訳ありません」という言葉には、「わざわざ足を運んでもらってすみません」という意味があります。
日常会話やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ご足労おかけして申し訳ありません」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ご足労おかけして申し訳ありませんの意味は『わざわざ足を運んでもらってすみません』
【ご足労おかけして申し訳ありませんの意味】
「ご足労おかけして申し訳ありません」とは、「本来自分が訪ねるべきところを、貴方にわざわざ足を運んでもらってすみません」と謝罪する丁寧な表現である。
引用:weblio辞書
ご足労おかけして申し訳ありませんの読み方は「ごそくろうおかけしてもうしわけありません」です。
語源は接頭語の「御」に、足を使って移動する労力を意味する「足労」と謙遜と礼儀正しく感謝を伝える意の「申し訳ありません」が組み合わさった言葉です。
『ご足労おかけして申し訳ありません』には
- 貴方にわざわざ足を運んでもらってすみません
などの意味があります。
「ご足労おかけして申し訳ありません」の正しい使い方を例文で紹介!
「ご足労おかけして申し訳ありません」は、相手の労力や時間に対して感謝と謝意を伝えるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
寒い中わざわざご足労おかけして申し訳ありません。
例文②
この度はお忙しいところ、ご足労おかけして申し訳ありません。
例文③
急な会場変更でご足労おかけして申し訳ありません。
例文④
連日ご足労おかけして申し訳ありません。
例文⑤
急にお呼び出しし、ご足労おかけして申し訳ありません。
【ご足労おかけして申し訳ありませんを使う時の注意点】
「ご足労おかけして申し訳ありません」は相手の来訪に対して感謝と謝意を表す言葉で、相手に負担をかけてしまったことを謙遜し、礼儀正しく感謝を伝えるときに使われます。
ビジネスシーンで目上の人に対して使われる言葉ですが、基本的に社内の上司・先輩には使いません。
社外の取引先・顧客の人に使う表現なので使う際は注意が必要です。
「ご足労おかけして申し訳ありません」の類義語・言い換え4選
『ご足労おかけして申し訳ありません』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- お手数
- お越し
- お手間
- お呼び立て
類義語①お手数の意味
面倒くさいこと、煩わしいこと。
引用:weblio辞書
お忙しいところ、お手数をおかけして申し訳ありません。
類義語②お越しの意味
遠方よりお越しいただきありがとうございます。
類義語③お手間の意味
「手間」に丁寧の「お」を付けた形。手間とは労力や時間などを意味する。
引用:weblio辞書
先程は、お手間を取らせてしまい申し訳ありません。
類義語④お呼び立ての意味
先日は、遠い所お呼び立てして申し訳ありませんでした。
「ご足労」と「お手数」の違いは?
「ご足労」と「お手数」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ご足労」にはわざわざ足を使ってどこかへ来てもらうことという意味がありますが、
それに対し「お手数」には、面倒くさいこと、煩わしいことという意味があります。
どちらも、「面倒をおかけしてすみません」という意味を含んだ言葉ですが、「ご足労」は足を使って来てもらう労力のことを指しています。
一方で「お手数」は手を動かして何かを行うことで手間のかかることをしてもらうことを指します。
つまり、足を使って来てもらうことか、手を使って何かをしてもらうかの違いになります。
「ご足労おかけして申し訳ありません」は英語で『sorry to bother you』
ご足労おかけして申し訳ありませんは英語の『sorry to bother you』に言い換えることができます。
英語の『sorry to bother you』には
- お忙しいところすみません
- 忙しい中すみません
という意味があります。
「ご足労おかけして申し訳ありません」の対義語・反対語はありません
ご足労おかけして申し訳ありませんの対義語は、ありません。