「資質」という言葉には、「生まれつきの性質や才能」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「資質」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「資質」の意味は『生まれつきの性質や才能』
資質の読み方は「ししつ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「資」と「質」のそれぞれの意味は、
- 「資」はもちまえの
- 「質」は生まれつき備えている能力や性質
この2つが合わさってできた言葉です。
『資質』には
- 生まれつきの性質や才能
- 資性
- 天性
などの意味があります。
「資質」の正しい使い方を例文で紹介!
「資質」は、生まれつきの性質や才能を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は教員の資質があります。
例文②
リーダーの資質がある彼女が羨ましい。
例文③
私には営業の資質がない。
例文④
彼女は美しい顔立ちに、手足が長くすらっとしていて、モデルとしての資質がある。
例文⑤
経営者としての資質を備えています。
【資質を使う時の注意点】
「資質」とは、生まれもった才能などを表します。
「資質を向上する」という表現がありますが、これは、その人が生来もっている力をより伸ばすことという意味合いで使われます。
「資質」の類義語・言い換え3選
『資質』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 才能
- 生得
- 天性
類義語①才能の意味
物事を巧みになしうる生まれつきの能力。才知の働き。
引用:goo辞書
彼には野球の才能がある。
類義語②生得の意味
生まれながらにしてそういう性質を持っていること。生まれつき。せいとく。
引用:goo辞書
彼女は生得の物書きです。
類義語③天性の意味
天から授けられた性質。また、生まれつきそのようであること。副詞的にも用いる。天資。天質。
引用:goo辞書
彼には音楽に関して、天性の才能がある。
「資質」と「素質」の違いは?
「資質」と「素質」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「資質」には生まれつきの性質や才能という意味がありますが、
それに対し「素質」には、生まれつきもっている性質という意味があります。
どちらも生まれつきもっている性質について表す言葉で、同じ意味の言葉として使うことができます。
「資質」は英語で『capacity』
資質は英語の『capacity』に言い換えることができます。
英語の『capacity』には
- 才能
- 理解力
などという意味があります。
「資質」の対義語・反対語は『後天的』
資質の対義語は、『後天的』になります。
後天的には
- 生まれてからのちに身にそなわるさま
などの意味があり、生まれてからのちに身にそなわるさまを表す際に用いられます。
これは後天的な障害ではありません。
生まれつきの性質や才能という意味の「資質」に対して、生まれてからのちに身にそなわることを表す「後天的」は、反対の意味の言葉として使うことができます。