「素養」という言葉には、「ふだんの練習や学習によって身につけた技能や知識」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「素養」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「素養」の意味は『ふだんの練習や学習によって身につけた技能や知識』
素養の読み方は「そよう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「素」と「養」のそれぞれの意味は、
- 「素」はもとからの
- 「養」は神的な糧を与えて育てる
この2つが合わさってできた言葉です。
『素養』には
- ふだんの練習や学習によって身につけた技能や知識
- たしなみ
などの意味があります。
「素養」の正しい使い方を例文で紹介!
「素養」は、ふだんの練習や学習によって身につけた技能や知識を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は小さな頃から音楽の素養があり、音大に進むそうだ。
例文②
教師としての素養を高めたい。
例文③
元からの素養があったため、チームのエースとして活躍しています。
例文④
私には料理の素養がありません。
例文⑤
娘には芸術の素養を高めてほしい。
【素養を使う時の注意点】
「素養」は、その人の日頃の心がけや努力によって身についたものというニュアンスで使われます。
生まれもった才能というよりは、後天的に身についた能力のことです。
「素養」の類義語・言い換え4選
『素養』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 心得
- 嗜み
- 覚え
- 素地
類義語①心得の意味
技芸を身につけていること。たしなみ。
引用:goo辞書
叔母は茶道の心得があります。
類義語②嗜みの意味
芸事などに関する心得。このみ。
引用:goo辞書
幼少期から、ピアノを嗜んでおります。
類義語③覚えの意味
技術などに対する自信。
引用:goo辞書
祖父は若い頃大工だったので、腕に覚えがあるようだ。
類義語④素地の意味
何かをするときの基礎。土台。
引用:goo辞書
彼はバッティングの素地ができている。
「素養」と「教養」の違いは?
「素養」と「教養」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「素養」にはふだんの練習や学習によって身につけた技能や知識という意味がありますが、
それに対し「教養」には、社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識という意味があります。
「素養」も「教養」も日常生活の中や日頃の努力・練習によって身につけた知識という意味があります。
しかし、「素養」は何かの分野に特化した技能や知識のことを表しますが、「教養」は何かの分野に捉われず、幅広い知識のことを表すという違いがあります。
非常に似ている言葉ですが、若干ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「素養」は英語で『grounded ability』
素養は英語の『grounded ability』に言い換えることができます。
英語の『grounded ability』には
- 素養
という意味があります。
「素養」の対義語・反対語はありません
素養の対義語は、ありません。