「功を奏す」という言葉には、「成功する」という意味があります。
物事がうまく運んだ時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「功を奏す」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
功を奏すの意味は『成功する』
功を奏すの読み方は「こうをそうす」です。
語源は 功績を天子に奏上するという意味からきています。
『功を奏す』には
- 効果を現す
- 成功する
- 奏功する
などの意味があります。
「功を奏す」の正しい使い方を例文で紹介!
「功を奏す」は、物事がうまく運んだ時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼女の作戦が功を奏し我々は見事に勝利しました。
例文②
あの商談での宣伝活動が功を奏し商品が瞬く間に完売しました。
例文③
彼の機転が功を奏しプロジェクトがうまく回っています。
【功を奏すを使う時の注意点】
功を奏すは効を奏すとは使いませんので間違えないようにしましょう。
「功を奏す」の類義語・言い換え4選
『功を奏す』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 奏功
- 成就
- 実を結ぶ
- 上首尾
類義語①奏功の意味
目標どおりの成果があがること。功を奏すること
引用:コトバンク
条約の調印が奏功する。
類義語②成就の意味
物事を成し遂げること。また、願いなどがかなうこと。
引用:goo辞書
この恋愛が成就しますように。
類義語③実を結ぶの意味
努力の結果が現れ、成功する。
引用:goo辞書
長年の努力が実を結びついに貯金が五千万円を突破しました!
類義語④上首尾の意味
物事がうまい具合に運ぶこと。都合よくいってよい結果を得ること。また、そのさま。
引用:goo辞書
商談は思いのほか上首尾に終わりました。
「功を奏す」と「功を成す」の違いは?
「功を奏す」と「功を成す」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「功を奏す」には成功するという意味がありますが、
それに対し「功を成す」にも、成功するという意味があります。
功を奏すは「計画やアイデアがうまく運んで成功する・効果を現す」といった意味で、
功を成すは「そのまま成功」を意味します。
「功を奏す」は英語で『success』
功を奏すは英語の『success』に言い換えることができます。
英語の『success』には
- 成功
- 大成功
という意味があります。
「功を奏す」の対義語・反対語は『裏目に出る』
功を奏すの対義語は、『裏目に出る』になります。
裏目に出るには
- うまくいかない
- 期待通りではない
などの意味があり、物事がうまく運ばないときに用いられます。
彼の癖が裏目に出てしまいました。
功を奏すが成功するといった意味であるのに対し、
裏目に出るは期待した通りの結果にならないという意味なので、対義語の関係になります。