「寸暇を惜しむ」という言葉には、「ほんの少しの暇も惜しんで何かをやること」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「寸暇を惜しむ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「寸暇を惜しむ」の意味は『ほんの少しの暇も惜しんで何かをやること』
寸暇を惜しむの読み方は「すんかをおしむ」です。
語源は、わずかな時間を意味する「寸暇」と、大切に思うという意味の「惜しむ」が組み合わされた言葉です。
『寸暇を惜しむ』には
- ほんの少しの暇も惜しんで何かをやること
などの意味があります。
「寸暇を惜しむ」の正しい使い方を例文で紹介!
「寸暇を惜しむ」は、ほんの少しの暇も惜しんで何かをやることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子彼は寸暇を惜しんで勉強している。
例文②
B男寸暇を惜しみ、資格取得に取り組んだ。
例文③
C子寸暇を惜しんで練習を続けた。
例文④
B子寸暇を惜しんで努力を重ねる。
例文⑤
C男彼女は寸暇を惜しんで読書しています。
【寸暇を惜しむを使う時の注意点】
「寸暇を惜しむ」は、目標のためにわずかな時間も大切に使う前向きな努力を表す言葉です。
一般的には人の行動や姿勢について使われ、忙しさそのものを嘆く表現ではありませんので気をつけましょう。
「寸暇を惜しむ」の類義語・言い換え3選
『寸暇を惜しむ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 時間を惜しむ
- ひたすら
- 絶え間なく
類義語①時間を惜しむの意味
B子彼は目標のために時間を惜しまず努力している。
類義語②ひたすらの意味
そのことだけに意を用いるさま。もっぱらそれだけを行うさま。
引用:Weblio辞書
A子合格を目指して、ひたすら勉強した。
類義語③絶え間なくの意味
少しも中断されず、連綿と続くさま
引用:Weblio辞書
B男雨が絶え間なく降り続いている。

「寸暇を惜しむ」と「寸暇を惜しまず」の違いは?
「寸暇を惜しむ」と「寸暇を惜しまず」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「寸暇を惜しむ」にはほんの少しの暇も惜しんで何かをやることという意味がありますが、
それに対し「寸暇を惜しまず」には、「寸暇を惜しむ」の誤用です。
「寸暇を惜しまず」は、わずかな暇を惜しまない、時間を気にしないという意味合いになってしまいます。
わずかな時間も無駄にしないという意味で使われるのは「寸暇を惜しむ」ですので正しく覚えましょう。
「寸暇を惜しむ」は英語で『without rest』
寸暇を惜しむは英語の『without rest』に言い換えることができます。
英語の『without rest』には
- 休みなく
という意味があります。
「寸暇を惜しむ」の対義語・反対語は『暇を持て余す』
寸暇を惜しむの対義語は、『暇を持て余す』になります。
暇を持て余すには
- 時間はあるが何もする事がなく、退屈なさま
などの意味があり、時間はあるが何もする事がなく、退屈なさまを表す際に用いられます。
B男仕事が少なく、暇を持て余している。
ほんの少しの暇も惜しんで何かをやることという意味の「寸暇を惜しむ」に対して、時間はあるが何もする事がなく、退屈なさまを表す「暇を持て余す」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


