「帯同」という言葉には、「一緒に連れていくこと」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「帯同」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「帯同」の意味は『一緒に連れていくこと』
帯同の読み方は「たいどう」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「帯」は従属させて持つ
- 「同」は事を共にする
の2つが合わさってできた言葉です。
『帯同』には
- 一緒に連れていくこと
の意味があります。
「帯同」の正しい使い方を例文で紹介!
「帯同」は、誰かを一緒に連れていくことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
初めて部下を帯同して会議に出ます。
例文②
新入社員を帯同していくので、気が重い。
例文③
後輩を帯同して営業に行ってきます。
例文④
帯同した後輩が、タクシーの中に書類を忘れてしまった。
例文⑤
娘のソフトボールクラブの帯同審判として登録をしました。
【帯同を使う時の注意点】
「帯同」は、自分よりも位が低い人を連れて行く時や、自分が主となって人を連れて行く時に使う言葉です。
目上の人と一緒に出かける際に使うと失礼にあたる場合がありますので、気をつけましょう。
「帯同」の類義語・言い換え4選
『帯同』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 同行
- 同伴
- 相伴
- 同道
類義語①同行の意味
一緒に連れ立って行くこと。主たる人に付き従って行くこと。また、その人。同道。
引用:goo辞書
部長に同行して、本社へ向かいました。
類義語②同伴の意味
一緒に連れ立って行くこと。特に、男女が連れ立つこと。
引用:goo辞書
18時以降は、保護者同伴での来店をお願いしております。
類義語③相伴の意味
連れ立って行くこと。また、その連れの人。
引用:goo辞書
本日は、私がお相伴させていただきます。
類義語④同道の意味
連れ立って行くこと。連れて行くこと。同行。
引用:goo辞書
若手の中島を同道して出張へ行くことになった。
「帯同」と「同行」の違いは?
「帯同」と「同行」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「帯同」には一緒に連れていくことという意味がありますが、
それに対し「同行」には、主たる人に付き従って行くことという意味があります。
自分が誰かを従えていく場合は「帯同」、自分が誰かに付いていく場合は「同行」を使います。
どちらも似たような意味合いの言葉ですが、必要に応じて使い分けられるとよいですね。
「帯同」は英語で『taking along』
帯同は英語の『taking along』に言い換えることができます。
英語の『taking along』には
- 帯同
という意味があります。
「帯同」の対義語・反対語は『独行』
帯同の対義語は、『独行』になります。
独行には
- 自分ひとりだけで行くこと
- 単独行
の意味があり、自分が一人だけで行くことを表す際に用いられます。
来週の会議は、独行です。
一緒に連れていくことを意味する「帯同」に対して、自分だけで行くことを表す「独行」は、反対の意味の言葉として使うことができます。