「対外的」という言葉には、「外部、あるいは外国に対する様」という意味があります。
ビジネスシーンや政治関係などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「対外的」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
対外的の意味は『外部、あるいは外国に対する様』
対外的の読み方は「たいがいてき」です。
外部のことを表す「対外」に、名詞を形容詞化する働きがある「的」が組み合わされた言葉です。
『対外的』には
- 外部、あるいは外国に対する様
などの意味があります。
「対外的」の正しい使い方を例文で紹介!
「対外的」は、外部に対する様を表す場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
某国大統領は、対外的な問題を重視しているようだ。
例文②
対外的な試合を通して、実戦力を身につけた。
例文③
年々、教育現場では対外的な仕事が増え、業務過多になっている。
例文④
彼はコミュニケーション能力が高いので、対外的な仕事を得意としています。
例文⑤
こちらの計画は対外的に打ち出したものですが、参考にしてください。
【対外的を使う時の注意点】
「対外的主権」「対外的独立性」という使われ方をする場合もあります。
これは、外国から独立した主権や国家の独立性を意味する言葉ですので併せて覚えておきましょう。
「対外的」の類義語・言い換え3選
『対外的』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 外面的
- 建前
- 表向き
類義語①外面的の意味
物事を外面的な捉え方しかできないようでは、まだまだですね。
類義語②建前の意味
原則として立てている方針。表向きの考え。
引用:goo辞書
ママ友とうまくやっていくには、本音と建前を使い分けることが必要だ。
類義語③表向きの意味
内実とは違った、世間に対する名目。うわべ。表面上。副詞的にも用いる。
引用:goo辞書
彼女が仕事を辞めた表向きの理由は、体調不良だ。
「対外的」と「体外的」の違いは?
「対外的」と「体外的」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「対外的」には外部、あるいは外国に対する様という意味がありますが、
それに対し「体外的」には、身体の外側に関係する事柄という意味があります。
どちらも「たいがいてき」と読む言葉ですが、意味は全く違います。
誤変換に気をつけたり、文脈に沿ってどちらの言葉の意味かを理解する事が必要です。
「対外的」は英語で『externally』
対外的は英語の『externally』に言い換えることができます。
英語の『externally』には
- 外部的に
- 外面的に
などという意味があります。
「対外的」の対義語・反対語は『対内的』
対外的の対義語は、『対内的』になります。
には
- 内部、あるいは国内に対する様
などの意味があり、内部に対することを表す際に用いられます。
対内的な資料を準備しました。
外部に対することを意味する「対外的」に対して、内部に対することを意味する「対内的」は、反対の意味の言葉として使うことができます。