「単価」という言葉には、「商品などの1個当たりの値段」という意味があります。
商品を仕入れる際などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「単価」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「単価」の意味は『商品などの1個当たりの値段』
単価の読み方は「たんか」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「単」はそれだけで1つと数えられるまとまり
- 「価」は物の値段
の2つが合わさってできた言葉です。
『単価』には
- 商品などの1個当たりの値段
- 商品などの1単位当たりの値段
の意味があります。
「単価」の正しい使い方を例文で紹介!
「単価」は、商品などの1個当たりの値段を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
食材の単価が年々上がって生活が厳しい。
例文②
スーパーでは単価が安い方を選ぶようにしています。
例文③
単価と個数をこのシートに打ち込んでください。
例文④
原価を抑えて単価を上げることが経営では大事だ。
例文⑤
価格改定により、単価が変わった。
【単価を使う時の注意点】
今ではメールアドレスで馴染みのある「@」(アットマーク)ですが、もとは経理処理で主に単価を表すための記号で、単価記号と呼ばれています。
例えば単価100円の場合「@100」のように表記します。
単価を表す金額の前に記すのが決まりですので、覚えておくとよいでしょう。
「単価」の類義語・言い換え5選
『単価』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 価格
- 値段
- 代金
- 料金
- 金額
類義語①価格の意味
商品などの1個当たり、または1単位当たりの値段。
引用:goo辞書
スーパーのチラシで食品の価格をチェックして、少しでも安い店で買うようにしています。
類義語②値段の意味
売買されるときの金額。あたい。価格。
引用:goo辞書
お惣菜の値段が安くなっていることが多いので、夕方過ぎに買い物に行きます。
類義語③代金の意味
品物の買い手が売り手に支払う金。代価。
引用:goo辞書
出前の代金を支払いました。
類義語④料金の意味
何かを使用または利用したことに対して支払う金銭。運輸機関では、運賃とは別に支払われる、グリーン車・寝台などの使用代金をいう。
引用:goo辞書
8月の電気料金の請求を見て、目玉が飛び出しそうになった。
類義語⑤金額の意味
具体的な数字で表される金銭の量。きんだか。
引用:goo辞書
合計金額から値引きしてもらえたので、お得に買うことができた。
「単価」と「原価」の違いは?
「単価」と「原価」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「単価」には商品などの1個当たり、または1単位当たりの値段という意味がありますが、
それに対し「原価」には、利益を含めていない仕入れ値段という意味があります。
物を売り買いする際、「原価」は売り手が商品を作るためにかかった費用で、「単価」は買い手が実際に支払う値段です。
単価と原価の差額が、売り手の利益になります。
「単価」は英語で『unit price』
単価は英語の『unit price』に言い換えることができます。
英語の『unit price』には
- 単価
という意味があります。
「単価」の対義語・反対語は『総額』
単価の対義語は、『総額』になります。
総額には
- 全部を合計した金額
- 全額
などの意味があり、複数の商品の金額の合計を表す際に用いられます。
生まれてくる子のためにベビーグッズを買ったら、総額10万円になった。
商品などの1個当たりの値段を表す「単価」に対して、全額を表す「総額」は反対の意味の言葉として使うことができます。