「担保」という言葉には、「将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること」という意味があります。
日常生活やビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「担保」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「担保」の意味は『将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること』
【担保の意味】
1 将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること、または保証するもの。抵当。
2 債務者が債務を履行しない場合に備えて債権者に提供され、債権の弁済を確保する手段となるもの。物的担保と人的担保とがある。
3 (特に、物品などの形 (かた) を取らないで)その事を保証するもの。
引用:goo辞書
担保の読み方は「たんぽ」です。
語源は2つの漢字の組み合わせから来ており、
- 「担」は責任などを引き受ける
- 「保」は請け合う
の2つが合わさってできた言葉です。
『担保』には
- 将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証すること
- 債務者が債務を履行しない場合に備えて債権者に提供され、債権の弁済を確保する手段となるもの
- その事を保証するもの
などの意味があります。
「担保」の正しい使い方を例文で紹介!
「担保」は、将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証することを表す場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
車を担保にして、友達からお金を借りました。
例文②
借金返済のために家を担保にした。
例文③
土地を担保にすることで、ローンを組みました。
例文④
この額の借金を返すには、実家の土地を担保するしかない。
例文⑤
この時計を担保にして資金を作ろう。
【担保を使う時の注意点】
「担保」はローンや借金などでお金が必要となった時に、代わりに渡す物のことです。
お金の貸し借りの際によく使われる言葉ですので、意味をしっかりと理解しておきましょう。
「担保」の類義語・言い換え3選
『担保』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 保証
- 保険
- 抵当
類義語①保証の意味
債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと。
引用:goo辞書
この会社は、保証制度が充実しています。
類義語②保険の意味
火災・死亡など偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定金額を給付する制度。生命保険・損害保険など。
引用:goo辞書
生命保険に入っていたので、急な入院でも安心でした。
類義語③抵当の意味
権利や財産を、借金などの保証にあてること。また、そのもの。担保。かた。
引用:goo辞書
父の多額の借金が見つかり、実家を抵当に入れることになってしまいました。
「担保」と「確保」の違いは?
「担保」と「確保」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「担保」には将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証することという意味がありますが、
それに対し「確保」には、確実に手に入れることという意味があります。
読み方や漢字が似ている言葉ですが、意味合いは全く違いますので注意しましょう。
「担保」は英語で『mortgage』
担保は英語の『mortgage』に言い換えることができます。
英語の『mortgage』には
- 抵当
- 担保
という意味があります。
「担保」の対義語・反対語は『無担保』
担保の対義語は、『無担保』になります。
無担保には
- 担保を提供しないこと
- 担保をとらないこと
などの意味があり、担保を提供しないことを表す際に用いられます。
銀行で無担保ローンの説明を受けました。
将来生じるかもしれない不利益に対して、それを補うことを保証することを表す「担保」に対して、担保をとらない「無担保」は、反対の意味の言葉として使うことができます。