「鍛錬」という言葉には、「きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること」という意味があります。
何かを鍛える場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「鍛錬」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「鍛錬」の意味は『きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること』

鍛錬の読み方は「たんれん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「鍛」と「錬」のそれぞれの意味は、
- 「鍛」は、金属を打って強くする
- 「錬」は、は繰り返し精製・訓練すること
この2つが合わさってできた言葉です。
『鍛錬』には
- 金属を打ってきたえること
- きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること
などの意味があります。
「鍛錬」の正しい使い方を例文で紹介!

「鍛錬」は、きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

日々の鍛錬が実を結んだ。
例文②

体だけでなく心も鍛錬することが大切だ。
例文③

彼の技術は、長年の鍛錬によって培われている。
例文④

地道な鍛錬が大切だ。
例文⑤

才能がなくても、鍛錬することで上達するだろう。
【鍛錬を使う時の注意点】
「鍛錬」は心身や技術を繰り返し鍛え磨くことを意味し、努力や修行を表す際に使われます。
スポーツの場面などで使われることが多いので、覚えておきましょう。
「鍛錬」の類義語・言い換え4選

『鍛錬』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 修練
- 修行
- 訓練
- 鍛錬
類義語①修練の意味
人格・学問・技芸などが向上するように、心身を厳しく鍛えること。
引用:Weblio辞書

武道の上達には修練が欠かせない。
類義語②修行の意味
学問や技芸を磨くため、努力して学ぶこと。
引用:Weblio辞書

子育ては修行のようだ。
類義語③訓練の意味
あることを教え、継続的に練習させ、体得させること。
引用:Weblio辞書

彼は厳しい訓練を受けて消防士になりました。
類義語④鍛錬の意味
きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえること。
引用:Weblio辞書

精神と肉体の鍛錬が必要だ。

「鍛錬」と「鍛練」の違いは?

「鍛錬」と「鍛練」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「鍛錬」にはきびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえることという意味がありますが、
それに対し「鍛練」には、「鍛錬」の異体字で、意味は鍛錬とほぼ同じです。
どちらを使っても間違いではありませんが、一般的には「鍛錬」が使われますので、覚えておきましょう。
「鍛錬」は英語で『training』

鍛錬は英語の『training』に言い換えることができます。
英語の『training』には
- 訓練
- 養成
- 鍛練
- 訓練
などという意味があります。
「鍛錬」の対義語・反対語は『怠惰』

鍛錬の対義語は、『怠惰』になります。
怠惰には
- すべきことをしない様子
などの意味があり、すべきことをしない様子を表す際に用いられます。

彼女はいつもやるべきことを後回しにする怠惰な人です。
きびしい訓練や修養を積んで、技芸や心身を強くきたえることという意味の「鍛錬」に対して、すべきことをしない様子を表す「怠惰」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
