『たちまち』には『短時間のうちに動作が行われるさま』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『たちまち』の意味や使い方・類義語などを例文で、分かりやすく紹介していきます。
たちまちの意味は『すぐ・即刻・急に』
1.非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。即刻。「うわさが—広がる」「飲めば—効く薬」「—のうちに売り尽くす」
2.思いがけなく、ある事態が発生するさま。にわかに。急に。「空が—曇って雨が降り出した」
3.(多く「たちまちに」の形で)現に。確かに。まさに。
「閻魔王の所にゐて至るに、—に一人のやむごとなき僧まします」〈今昔・六・一一〉
引用:weblio辞書
たちまちは、「立ち待ち(立ち待ち月の略)」に由来しています。
立ち待ち月とは、立って待っている間にでる月(陰暦17日の夜の月)という意味です。
ちなみに、立ち待ち月の他にも、居待ち月や寝落ち月などがあります。
『たちまち』には
- 非常に短い時間のうちに動作が行われるさま
- 思いがけなく、ある事態が発生するさま
- 現に・確かに・まさに
などの意味があります。
たちまちの正しい使い方を例文で紹介!
『たちまち』は、短時間で状況が変わる時に使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
家を出た時は晴れていたが、たちまち雨が降り始めた。
例文②
新発売の家電製品が、たちまち話題となった。
例文③
転校生が来る話は、たちまち学校中に広まった。
例文④
緊急入院したが、たちまち回復した!
例文⑤
再入荷した商品が、たちまち売り切れとなってしまった。
【注意点】
使用する場面が、決して決まっている訳ではありませんが、日常会話で使用するというよりかは、主にテレビや新聞、小説など状況を表現する際に使われる事が多いと思われます。
たちまちの類義語・言い換え4選
『たちまち』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 早速
- 直ちに
- 至急
- 立ち所に
類義語①早速の意味
1.[名・形動]すみやかなこと。すぐ行うこと。また、そのさま。「—の御返事ありがとう」「—だが、仕事の話にしよう」
2.[副]すぐさま。すぐに。ただちに。「電話をかけたら—やって来た」
引用:weblio辞書
買ってきたケーキを、早速食べてみよう!
類義語②直ちにの意味
- 間に何も置かないで接しているさま。直接。じかに。「窓は―通りに面している」「その方法が―成功につながるとは限らない」
- 時間を置かずに行動を起こすさま。すぐ。「通報を受ければ―出動する」
引用:goo辞書
顧客からの苦情があったので、直ちに対応してください。
類義語③至急の意味
至急、システムが故障した原因を調査してください。
類義語④立ち所にの意味
[副]時を移さず、その場ですぐに実現するさま。たちまち。すぐさま。「どんな難題でも―解決してみせる」
引用:goo辞書
彼女は。システムの故障の原因を立ち所に解決した。
たちまちは英語で『immediately』
たちまちは英語の『immediately』で、表現することができます。
たちまちの対義語・反対語はありません
たちまちの対義語は、ありません。