「定番」という言葉には、「流行に左右されない基本的な商品・いつ、どこにでもある、ありふれた事柄」という意味があります。
誰でも日常的によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「定番」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「定番」の意味は『流行に左右されない基本的な商品』
定番の読み方は「ていばん」です。
語源は商品番号(品番)が一定であることから来ており、
- 「定」はそれと決まっていること。また、いつもそうすること。
- 「番」は交代に事を行うこと。
の2つが合わさってできた言葉です。
『定番』には
- (安定した需要があり、台帳の商品番号が固定しているところから)流行に左右されない基本的な商品。定番商品。
- いつ、どこにでもある、また、だれもがするような事柄。ありふれた事柄。
などの意味があります。
「定番」の正しい使い方を例文で紹介!
「定番」は、「定番のメニュー」のように、日常で使われる「定番」の意味としては、ありふれた事柄といった意味で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
朝ご飯の定番といえば、ごはん・みそ汁・卵焼きだね。
例文②
定番曲を覚えておくと、カラオケに行った際に役立つよ。
例文③
この店の定番メニューは絶品です。
例文④
この物語は定番のストーリー展開で予想がつきます。
例文⑤
私は定番のアイテムを選ぶのが好きです。
【定番を使う時の注意点】
定番は想像しやすいもの、普通の存在という意味になり、特に新鮮味も感じられないというニュアンスもあります。
「定番」の類義語・言い換え5選
『定番』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- いつもの事
- 日常茶飯
- 日常風景
- 決まり
- 世の常
類義語①いつもの事の意味
毎日のように起こっており何ら奇異ではないこと
引用:Weblio 辞書
学校に行くのは、いつもの事です。
類義語②日常茶飯の意味
ごく平凡なありふれたこと。また、とるに足りないこと。
引用:goo辞書
彼との会話は日常茶飯なことばかりだ。
類義語③日常風景の意味
毎日のように起こっており何ら奇異ではないこと
引用:Weblio 辞書
兄弟の喧嘩は日常風景だ。
類義語④決まりの意味
一定していること。いつものこと。
引用:goo辞書
毎日の散歩が決まりだ。
類義語⑤世の常の意味
世間によくあること。
引用:goo辞書
二度あることは三度あることが世の常です。
「定番」と「王道」の違いは?
「定番」と「王道」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「定番」には常にあること・いつでも、どこでもあるという意味がありますが、
それに対し「王道」には、物事が進むべき正当な道・代表的なものという意味があります。
「王道」は代表的なといった意味があり、その商品や店の中で代表的なものを「王道」と言います。
一方、「定番」は流行に左右されないといった意味があり、よく選ばれるものを「定番」と言います。
「定番」は英語で『standard』
定番は英語の『standard』に言い換えることができます。
英語の『standard』には
- 標準
- 規準
という意味があります。
「定番」の対義語・反対語は『際物』
定番の対義語は、『際物』になります。
際物には
- ある時季のまぎわにだけ売れる品物
- 一時的な流行をあてこんで作った商品
などの意味があり、正月の羽子板・3月のひな人形・5月の鯉のぼりなどの商品の意味でも用いられます。
春の際物として桜の花が展示されている。
定番が流行に左右されない基本的な商品という意味に対し、際物は、季節に応じたもののように一時的な流行のものを指します。