「転用」という言葉には、「本来の目的と違う用途に使うこと」という意味があります。
用途を変更したりする際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「転用」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「転用」の意味は『本来の目的と違う用途に使うこと』
転用の読み方は「てんよう」です。
語源は漢字の「転(ころ)がる」と「用(もち)いる」から来ており、
- 「転」はまわる、ころがる
- 「用」はつかう、もちいる
の2つが合わさってできた言葉です。
『転用』には
- 本来の目的と違う用途に用いること
- インターネットの工事をせずに他社に契約を変更すること
などの意味があります。
「転用」の正しい使い方を例文で紹介!
「転用」は、本来の目的と違う用途に用いる際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
当サイトの画像の無断転載・転用を禁じます。
例文②
農地をイベント会場に転用するには事前に許可が必要です。
例文③
インターネットを転用するメリットは工事費がかからないことです。
例文④
プライベートの自家用車を事業用に転用しました。
例文⑤
規格外の野菜は廃棄せず飼料に転用して無駄をなくしましょう。
【転用を使う時の注意点】
転用は、目的がある上で計画的に本来の用途と違う用途で使うという意味があります。
「転用」の類義語・言い換え4選
『転用』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 代用
- 他用
- 逆用
- 有効利用
類義語①代用の意味
[名](スル)あるものに代えて別のものを使うこと。「糊(のり)がないので飯粒を—する」「—品」
引用:weblio辞書
小麦アレルギーの方は米粉を代用しましょう。
類義語②他用の意味
他用のため欠席させていただきます。
類義語③逆用の意味
[名](スル)そのもの本来の目的とは逆のことに利用すること。「法を―した行為」
引用:goo辞書
彼女は私の好意を逆用した。
類義語④有効利用の意味
有効に活用すること。特に、本来は価値があるのに現在余り使われていない状態にある物や資産などを、十分に利用し活用すること。
引用: weblio辞書
資源の節約、有効活用を図ることが肝心です。
「転用」と「流用」の違いは?
「転用」と「流用」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「転用」とは本来の目的と違う用途で使うことという意味がありますが、
それに対し「流用」には、決まった目的以外の用途で使うことという意味があります。
「転用」は目的があり計画的な場合に使う言葉ですが、「流用」は使用方法が決まっているにも関わらず別の使い方をする場合に使う言葉で、不正利用などの悪いイメージで使用されることがあります。
「転用」は英語で『diversion』
転用は英語の『diversion』に言い換えることができます。
- 排水路、迂回路
- 脇へ反らせること、転換、移転、転用
- 《金融》(資金)流用、資金流用、多角[分散]投資、〔多方面への〕投資
- 気晴らし、娯楽、気分転換
- 《軍事》けん制(作戦)、陽動(作戦)
- 目的地外着陸
引用:英辞郎
英語の『diversion』には
- 流れを変える水路
- 注意を逸らす
という意味があります。
「転用」の対義語・反対語はありません
転用の対義語は、ありません。