「転載」という言葉には、「既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せること」という意味があります。
文章や写真などを別の場所にそのまま載せることを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「転載」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「転載」の意味は『既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せること』
転載の読み方は「てんさい」です。
明確な語源や由来はありませんが、「転」と「載」のそれぞれの意味は、
- 「転」は、うつす
- 「載」は、のせる
この2つが合わさってできた言葉です。
『転載』には
- 既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せること
などの意味があります。
「転載」の正しい使い方を例文で紹介！
「転載」は、既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子無断転載は固くお断りいたします。
例文②
B男外部の記事を転載する際には、出典を明記してください。
例文③
C子画像を転載する際は、著作権に注意する必要がある。
例文④
B子このウェブサイトは、新聞に掲載された記事を転載しています。
例文⑤
C男無断で記事を転載して配布することは禁じられています。
【転載を使う時の注意点】
「転載」は他人の著作物をそのまま載せる行為を意味する言葉です。
無断転載は著作権侵害となるため、転載する場合は必ず著作者の許可を得て出典を明記することが必要です。
「転載」の類義語・言い換え4選
『転載』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 再掲
- 再録
- 引用
- 複写
類義語①再掲の意味
以前に掲示・掲載したものを、もう一度しめすこと。
引用：Weblio辞書
B子昨日のお知らせを再掲いたします。
類義語②再録の意味
すでに発表された記事などを、別の書物などにあらためて取り上げること。
引用：Weblio辞書
A子これは、過去のインタビューを再録したものです。
類義語③引用の意味
他の作品や発言から一部を取り出し、自身の作品や発言に組み込む行為を指す。
引用：Weblio辞書
B男彼は名言を引用しながらスピーチを進めた。
類義語④複写の意味
写してあるものをもとにして、もう一度写すこと。
引用：Weblio辞書
B子試験問題の複写は、許可を得る必要がある。
「転載」と「引用」の違いは？
「転載」と「引用」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「転載」には既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せることという意味がありますが、
それに対し「引用」には、他の作品や発言から一部を取り出し、自身の作品や発言に組み込む行為という意味があります。
「転載」は、他人の著作物を そのまま再掲載する行為であり、著作者の許可が原則必要ですが、「引用」は、自分の文章や発言を補強するために 必要な範囲だけ取り入れる行為で、条件を満たせば許可は不要です。
「転載」は丸ごと載せること、「引用」は、一部を取り込むという違いがあります。
「転載」は英語で『reprint』
転載は英語の『reprint』に言い換えることができます。
英語の『reprint』には
- 再版する
という意味があります。
「転載」の対義語・反対語は『創作』
転載の対義語は、『創作』になります。
創作には
- 新しいものをつくり出すこと
などの意味があり、新しいものをつくり出すことを表す際に用いられます。
B男この夏、自分で新しい物語を創作しました。
既刊の印刷物の文章などを写し取って、そのまま他の刊行物に載せることという意味の「転載」に対して、自分で新しいものをつくり出すことという意味の「創作」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
