「知見を得る」という言葉には、「見聞や体験を通して知識を得る」という意味があります。
知識を身に付けたときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「知見を得る」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
知見を得るの意味は『知識を得る』
知見を得るの読み方は「ちけんをえる」です。
語源は仏教用語の「智見」からきており、仏様の悟りや智慧を指す言葉が転じて「知見」になったと言われております。
『知見を得る』には
- 物事についてよく知り、理解すること
- 実際に見たり、見聞して知識を得る
などの意味があります。
「知見を得る」の正しい使い方を例文で紹介!
「知見を得る」は、時間や労力をかけて、新しい知識を身に付けたときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
先輩に注意され、報連相は基本という知見を得る。
例文②
就職活動を始めて、必要な能力についての知見を得た。
例文③
新たな知見を得るため、海外留学を考えている。
例文④
何事もチャレンジしていくことで、新たな知見を得ることができる。
例文⑤
専門家へ取材し知見を得ることで、今後の将来にも役立つと思う。
【知見を得るを使う時の注意点】
実際に自分が体験したことや、現地で見聞し知り得たことを指します。
「知見を得る」の類義語・言い換え4選
『知見を得る』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 見聞を広める
- 経験を積む
- 知識を吸収する
- 情報を集める
類義語①見聞を広めるの意味
見たり聞いたりして豊富な知識を得ること。見聞きして学ぶこと。「知見を得る」などとも言う。
引用:Weblio辞書
見聞を広めるために、沖縄旅行を計画している。
類義語②経験を積むの意味
多くの経験を経て成長するさま
引用:Weblio辞書
経験を積むため、5年ほどアシスタントの仕事をしていました。
類義語③知識を吸収するの意味
見たり聞いたりして新しいことを知る
引用:Weblio辞書
より多くの知識を吸収するために、資格の勉強を始めた。
類義語④情報を集めるの意味
幅広い情報を集めるには、図書館がいいと思う。
「知見を得る」と「見聞を広める」の違いは?
「知見を得る」と「見聞を広める」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「知見を得る」には体験を通して知識を身に付けるという意味がありますが、
それに対し「見聞を広める」には、見たり聞いたりして学ぶという意味があります。
ほぼ同じような意味として使用される言葉ですが、「知見を得る」方が1つのことに集中して学ぶ意味合いが強く、「見聞を広める」は幅広い知識を得る表現です。
「知見を得る」は英語で『obtain knowledge』
知見を得るは英語の『obtain knowledge』に言い換えることができます。
英語の『obtain knowledge』には
- 知見を得る
- 知識を身に付ける
という意味があります。
「知見を得る」の対義語・反対語はない!
知見を得るの対義語は、ありません。
ただ、「知見」の反対語としては、『無知』などが挙げられるでしょう。
無知には
- 知らないこと
- 知識がないこと
- 知恵のないこと
などの意味があり、知識や知恵がないことを指すときに用いられます。
無知であること自体は悪いことではない。
知見を得る前の状態は、無知だといえるでしょう。