「得意」とは?意味や言い換え・類義語を例文でわかりやすく!英語では何て言う?

女性

「得意」という言葉には、「自分の思いどおりになって満足する」「自信があり、じょうずである」「ひいきにしてくれる客」という意味があります。

自分に自信があることをアピールする場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「得意」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

「得意」の意味は『自分の思いどおりになって満足する』『自信があり、じょうずである』『ひいきにしてくれる客』

男性

【得意の意味】

  1. 自分の思いどおりになって満足していること。
  2.  誇らしげなこと。また、そのさま。
  3.  最も手なれていて自信があり、じょうずであること。また、そのさま。得手 (えて) 。
  4. いつも商品を買ってもらったり取引したりする相手。顧客 (こかく) 。お得意。
  5.  親しい友。

引用:goo辞書

得意の読み方は「とくい」です。

語源は「得」は貨幣を手に入れるところから自分のものにする、満足するということ。

「意」は音に心という字で、音には出さず心の中だけで思いをめぐらせるという意味から来ており、

  • 「得」は手に入れる。もうけ。心にかなう。
  • 「意」はきもち。思い。考え。

の2つが合わさってできた言葉です。

『得意』には

  • 思いどおりで満足に思っていること
  • 自信があること
  • 誇らしげなようす
  • ひいきにしてくれる客

などの意味があります。

「得意」の正しい使い方を例文で紹介!

男性

「得意」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①「得意」の使い方

得意は、自分が手慣れていること・上手なことを人に対してアピールする時に使われます。

【例文①】

B男

IT分野の事なら得意だから任せてください。

【例文②】

B子

お菓子作りが得意なので、パティシエになりたいです。

例文②「得意顔」の使い方

得意顔は、誇らしげな顔をするという意味があります。

自分の思いどおりになる場面や、自信があることで自慢げな顔つきをする時に使われます。

【例文①】

B男

株を購入していたが、予想どおりに値上がりして得意顔になった。

【例文②】

B子

幼稚園の娘が、先生に絵をほめられたと得意顔で教えてくれた。

例文③「お得意」

お得意は、その人のすぐれている技や芸を敬意を込めて言う言い方。またはそれをからかうこと。

もう一つの意味は、店の常連客やひいきの客という意味があります。

顧客やひいきの客を呼ぶ時などに使われます。

【例文①】

B男

また飲み会で○○さんお得意の歌が始まった。

【例文②】

B子

お得意様のAさんとは開店当時からの長い付き合いだ。

【得意を使う時の注意点】

「得意技」「得意中の得意」「得意げ」など、得意を使った言葉は他にもあります。

いずれも人よりうまく出来るので自信があるものに対して使われます。

「得意」類義語・言い換え4選

女性

『得意』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. プライド
  2. 自慢
  3. 上機嫌
  4. 常連

類義語①プライドの意味

誇り。自尊心。自負心。「―を傷つける」「仕事に―をもつ」

引用:goo辞書

B子

あの人はプライドが高いから少し近寄りがたい。

類義語②自慢の意味

[名](スル)自分で、自分に関係の深い物事を褒めて、他人に誇ること。「―ののど」「成績を―する」

引用:goo辞書

A子

おいしそうに出来た料理をSNSで自慢しよう。

類義語③上機嫌の意味

[名・形動]非常に機嫌がよいこと。また、そのさま。「―な声で話す」

引用:goo辞書

B男

久しぶりに旅行へ行く妻はいつもより上機嫌だ。

類義語④常連の意味

  1.  その興行場・遊戯場・飲食店などに、いつも来る客。常客。「画廊の―となる」
  2. いつも連れだって一緒に行動する仲間。「―と応援に出かける」

引用:goo辞書

C男

うちの店に来てくれる常連をもっと増やしたい。

「得意」「上手」の違いは?

男性

「得意」と「上手」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

得意」には、「てなれていて自信がある」「思いどおりになって満足する」という意味がありますが、

それに対し「上手」には「やり方が巧みである」「手際が良い」「他人を口先だけでほめてご機嫌取りをする

という意味があります。

「得意」は「私はサッカーが得意です」や「○○さんはサッカーが得意だ」など、

自分もしくは相手が「てなれていて自信があること」で、どちらが主語であっても使うことができます。

「上手」はやりかたが器用であったり、手際が良いと他人を評価してほめる場面で使用する言葉です。

「得意」は英語で『good at』

男性

得意は英語の『good at』に言い換えることができます。

good atの意味

《be ~》~が得意[上手]である
・I'm not too good at sports. : スポーツは得意じゃない。
・Every man loves what he is good at. : 誰でも自分が得意なことが好きだ。
・I wish I was good at math. : 私も数学、得意だったらなあ…。
・I've never been good at drawing. : 私は昔から絵が下手でした。

引用:英辞郎

英語の『good at』には

  • ~が得意である

という意味があります。

「得意」の対義語・反対語は『不得意』『苦手』『失意』

女性

得意の対義語は、『不得意』『苦手』『失意』になります。

対義語・反対語①不得意の意味

不得意の意味

  1.  得意でないこと。また、そのさま。不得意。「―な科目」「細かい作業は―だ」
  2.  好きでないこと。嗜 (たしな) まないこと。また、そのさま。「―な酒をすすめられる」

引用:goo辞書

不得意には

  • 得意でないこと
  • 苦手なこと
  • 作業がうまくできないこと

などの意味があります。

対義語・反対語②苦手の意味

苦手の意味

  1.  扱いにくく、いやな相手。なかなか勝てなくて、いやな相手。また、そのようなさま。「
  2.  得意でないこと。また、そのさま。不得手。
  3. 不思議な力をもつ手。その手で押さえると、腹の痛みはおさまり、蛇は動けなくなって捕らえられるなどという。

引用:goo辞書

苦手には

  • 扱いにくいいやな相手。またはそのようなさま。
  • 得意ではないこと

などの意味があります。

対義語・反対語③失意の意味

失意の意味

望みが遂げられなかったり、当てが外れたりして、がっかりすること。「―のどん底」「―のうちに世を去る」⇔得意。

引用:goo辞書

失意には

  • 期待していたことや望んでいたことが叶わず、がっかりすること。
  • 当てにしていたことが外れてがっかりすること。

などの意味があります。

「得意」には、自分に自信がある時、思いどおりにうまくいっている時など、心が満足するようすをあらわしています。

反対語の「不得意」「苦手」はうまく出来ないと言いたい時、「失意」は思いどおりにいかずに、期待外れであるという事をあらわす言葉です。

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