「登壇」という言葉には、「壇にあがること」という意味があります。
演説などのために壇にあがることを表すときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「登壇」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「登壇」の意味は『壇にあがること』
登壇の読み方は「とうだん」です。
語源は「登」と「壇」から来ており、
- 「登」は高いところにあがる・のぼる
- 「壇」は一段高い場所
の2つが合わさってできた言葉です。
『登壇』には
- 壇にあがること
- 受戒のために戒壇にあがること
などの意味があります。
「登壇」の正しい使い方を例文で紹介!
「登壇」は、演説などのために壇にあがることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今日は彼が登壇するので楽しみだ。
例文②
総理大臣が登壇する予定になっている。
例文③
彼が登壇すると会場がざわめいた。
例文④
まさか彼が登壇するとは思わなかった。
例文⑤
今後の流れを説明するために登壇する。
【登壇を使う時の注意点】
ビジネスの場面などではご登壇いただきますと述べるといいでしょう。
「登壇」の類義語・言い換え5選
『登壇』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 登場
- 出演
- 登板
- 出番
- 出陣
類義語①登場の意味
演技者として舞台などに現れること。
引用:weblio辞書
彼の登場で場が騒然とした。
類義語②出演の意味
演劇・映画・テレビなどに出て演技をすること。
引用:goo辞書
今日のイベントには誰が出演予定なのだろう。
類義語③登板の意味
ある役割の担当者として登場すること。
引用:weblio辞書
今期のドラマにはあの有名女優が登板するようだ。
類義語④出番の意味
おそらく、彼女の出番はもうすぐだろう。
類義語⑤出陣の意味
戦い・試合に出ること。戦場へ向かうこと。
引用:weblio辞書
明日の試合には例の選手が出陣するようだ。
「登壇」と「講演」の違いは?
「登壇」と「講演」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「登壇」には壇にあがることという意味がありますが、
それに対し「講演」には、大勢の人に向かって、ある題目に関連する話をすることという意味があります。
登壇は壇に上がることで、講演は話をすることなので全く違う意味になります。
「登壇」は英語で『take the platform』
登壇は英語の『take the platform』に言い換えることができます。
英語の『take the platform』には
- 登壇する
という意味があります。
「登壇」の対義語・反対語は『降壇』
登壇の対義語は、『降壇』になります。
降壇には
- 壇上から降りること
などの意味があり、壇上から降りるときに用いられます。
壇に上がるときは登壇、降りるときは降壇を使います。