「当初」という言葉には、「そのことのはじめ・最初・その時期」という意味があります。
誰に対しても、日常やビジネスのシーンにおいて、よく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「当初」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「当初」の意味は『そのことのはじめ』
当初の読み方は「とうしょ」です。
語源や由来は、特にありません。
- 「当」は、ちょうどその事にあたること
- 「初」は、最初・はじめ
の2つが合わさってできた言葉です。
『当初』には
- そのことのはじめ
- 最初
- 最初の時期
などの意味があります。
「当初」の正しい使い方を例文で紹介!
「当初」は、あまり頻繁に使用すると違和感がある使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
会社が設立した当初、社員は3人しかいませんでした。
例文②
投資の金利が、当初の予想を上回ります。
例文③
それは当初の計画からはるかに離れています。
例文④
入社当初は不安で、様々なことに頭を悩ませていました。
例文⑤
私は手芸を始めた当初、苦手意識がありましたが、製作するうちに好きになりました。
「当時」と「最初」は似ている言葉ですが意味は違うので、使う時は間違えないように注意しましょう。
「当初」の類義語・言い換え5選
『当初』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 初頭
- 初期
- すべり出し
- はじめ
- スタート
類義語①初頭の意味
初頭 ある時代・時期の初めのころ
引用:goo辞書
20世紀初頭、その国は滅びようとしていました。
類義語②初期の意味
初期 ある物事の初めの時期。始まって間のないころ
引用:goo辞書
そのチームは初期の頃、とても弱かったです。
類義語③すべり出しの意味
すべり出し 物事の始め。活動の始まり。出だし。
引用:goo辞書
好調なすべり出しで会社は運営を始めました。
類義語④はじめの意味
はじめ はじめること。また、はじめた時期。
引用:goo辞書
新生活をはじめ、不安がぬぐえない日々です。
類義語⑤スタートの意味
スタート 新しく始まること。また、始めること。出発。発足。
引用:goo辞書
新生活がいよいよスタートしました。
「当初」と「最初」の違いは?
「当初」と「最初」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「当初」にははじめの時期という意味がありますが、
それに対し「最初」には、物事の出だしや起こりの部分という意味があります。
どちらも「物事のはじめ」に関する意味合いがありますが、当初は「物事のはじめの時期」を指し、
最初は「物事の出だしだけ」を指す言葉として使われます。
「当初」は英語で『at first』
当初は英語の『at first』に言い換えることができます。
英語の『at first』には
- 最初は
- 初めは
という意味があります。
「当初」の対義語・反対語は『最後』
当初の対義語は、『最後』になります。
物事のいちばんあと
引用:goo辞書
最後には
- 物事のいちばん後ろ
- いちばん終わり
- それで終わりで、あとはどうにもならない意
などの意味があり、「最後には勝ち取った」などと用いられます。
当初はものごとのはじめの時期を指し、最後は物事の終わりを指します。