「束の間」という言葉には、「ごく短い時間」という意味があります。
ちょっとの間を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「束の間」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「束の間」の意味は『ごく短い時間』
束の間の読み方は「つかのま」です。
語源となる「束」と「間」のそれぞれの意味は、
- 「束」は長さを表す言葉で、一握り分ほどの短い長さ
- 「間」は時間
この2つが組み合わされて「ごく短い言葉」という意味で使われるようになったと言われています。
『束の間』には
- ごく短い時間
- ちょっとの間
などの意味があります。
「束の間」の正しい使い方を例文で紹介!
「束の間」は、ごく短い間を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
娘の昼寝中が、束の間の休息です。
例文②
胃腸炎が良くなったと思ったのも束の間、インフルエンザになってしまいました。
例文③
ゆっくり休めたのも束の間でした。
例文④
彼との間に、束の間の沈黙が流れました。
例文⑤
彼女と付き合っていた期間は、束の間の喜びでした。
【束の間を使う時の注意点】
「一束」は、握り拳似したときの親指以外の指四本の長さを表します。
一束は約8cm程度と言われています。
「束の間」の類義語・言い換え5選
『束の間』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 一瞬
- 刹那
- あっという間
- 瞬間
- 瞬く間
類義語①一瞬の意味
一度またたきをするほどの、きわめてわずかな時間。刹那 (せつな) 。副詞的にも用いる。
引用:goo辞書
それは一瞬の出来事でした。
類義語②刹那の意味
きわめて短い時間。瞬間。
引用:goo辞書
刹那的な喜びでした。
類義語③あっという間の意味
ほんのわずかな時間。瞬時。
引用:goo辞書
カップラーメンはあっという間に完成します。
類義語④瞬間の意味
きわめて短い時間。またたく間。また、何かをした、そのとたん。
引用:goo辞書
その瞬間、花火が上がりました。
類義語⑤瞬く間の意味
まばたくほどのごく短い間。瞬時。瞬間。
引用:goo辞書
彼が現れると、瞬く間に人が集まってきました。
「束の間」と「瞬く間」の違いは?
「束の間」と「瞬く間」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「束の間」にはごく短い間という意味がありますが、
それに対し「瞬く間」には、まばたくほどのごく短い間という意味があります。
どちらも短い時間を表す言葉ですが、「束の間」は拳にしたときの親指以外の指の長さ程度の長さ、「瞬く間」は目を瞬きさせるくらいの長さというニュアンスで使われます。
「束の間」よりも「瞬く間」の方が短い時間を表します。
似ている言葉ですが、時と場合に応じて使い分けましょう。
「束の間」は英語で『moment』
束の間は英語の『moment』に言い換えることができます。
英語の『moment』には
- 瞬間
- ちょっと(の間)
という意味があります。
「束の間」の対義語・反対語は『永久』
束の間の対義語は、『永久』になります。
永久には
- いつまでも限りなく続くこと
などの意味があり、いつまでも限りなく続くことを表す際に用いられます。
平和が永久に続くといいな。
ごく短い時間を表す「束の間」に対して、いつまでも限りなく続くことという意味の「永久」は、反対の意味の言葉として使うことができます。