「務める」という言葉には、「ある役割や任務を引き受けて、その仕事をする」という意味があります。
何かの役割を果す際などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「務める」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「務める」の意味は『ある役割や任務を引き受けて、その仕事をする』
務めるの読み方は「つとめる」です。
「務」は、行わなければいけないことや仕事を表す漢字です。
『務める』には
- ある役割や任務を引き受けて、その仕事をする
という意味があります。
「務める」の正しい使い方を例文で紹介!
「務める」は、ある役割や任務を引き受けて、その仕事をすることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
本日の会議の司会を務めさせていただきます。
例文②
この度、夫がPTA会長を務めることになりました。
例文③
プロジェクトリーダーを務めることができて、自信になった。
例文④
学芸会の劇で、娘が主役を務めることになった。
例文⑤
私は高校時代に生徒会長を務めました。
【務めるを使う時の注意点】
「つとめる」と読む言葉は「勤める」「努める」「勉める」もあります。
それぞれ意味が異なるため、使用の際は注意が必要です。
「務める」は「任務」の「務」の字が使われているので、「任務を果たす」という意味と合わせると覚えやすいので、試してみてください!
「務める」の類義語・言い換え3選
『務める』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 引き受ける
- 果たす
- 請け負う
類義語①引き受けるの意味
自分が責任をもってその物事を受け持つ。
引用:goo辞書
クリスマスパーティーの会計担当を引き受けました。
類義語②果たすの意味
その立場としての仕事をみごとにやってのける。
引用:goo辞書
新人さんの教育担当を果たすことができて、ほっとしています。
類義語③請け負うの意味
責任を持って引き受ける。
引用:goo辞書
この件についての責任はこちらが全て請け負います。
「務める」と「勤める」の違いは?
「務める」と「勤める」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「務める」にはある役割や任務を引き受けて、その仕事をするという意味がありますが、
それに対し「勤める」には、職に就くことという意味があります。
同じ読み方をする言葉ですが、ニュアンスが異なる言葉です。
非常に混同しやすい言葉ですので、「務める」は任務を果たすというイメージ、「勤める」は会社で勤務するというイメージで覚えてみましょう。
「務める」は英語で『serve』
務めるは英語の『serve』に言い換えることができます。
英語の『serve』には
- 務める
- 仕える
などという意味があります。
「務める」の対義語・反対語は『放棄』
務めるの対義語は、『放棄』になります。
放棄には
- 投げ捨ててかえりみないこと
- 自分の権利・資格などを捨てて行使しないこと
などの意味があり、投げ捨ててかえりみないことを表す際に用いられます。
彼は、途中で役職を放棄しました。
ある役割や任務を引き受けて、その仕事をするという意味のある「務める」に対して、投げ捨ててかえりみないことという意味の「放棄」は、反対の意味の言葉として使うことができます。