「注意散漫」という言葉には、「注意が定まらず、あれこれと気が散っているさま」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「注意散漫」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「注意散漫」の意味は『注意が定まらず、あれこれと気が散っているさま』
注意散漫の読み方は「ちゅういさんまん」です。
語源は、気をつけることを意味する「注意」と、集中力に欠けるさまを表す「散漫」が組み合わされた言葉です。
『注意散漫』には
- 注意が定まらず、あれこれと気が散っているさま
- 集中力を欠いているさま
などの意味があります。
「注意散漫」の正しい使い方を例文で紹介!
「注意散漫」は、注意が定まらず、あれこれと気が散っているさまを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

運転中に他のことを考えると、注意散漫で事故の原因になりかねない。
例文②

息子は注意散漫なタイプで、宿題がなかなか終わらない。
例文③

注意散漫な状態ではミスが増えるので気をつけましょう。
例文④

会議中でも注意散漫な彼に、指導を入れた。
例文⑤

注意散漫なままではいけないので、水シャワーを浴びた。
【注意散漫を使う時の注意点】
「注意散漫」は、集中力が欠けているネガティブな状態を表す言葉です。
人の性格そのものより、一時的な状態や行動に対して使うのが適切ですので覚えておきましょう。
「注意散漫」の類義語・言い換え5選
『注意散漫』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- うっかり
- 不注意
- 油断
- 無頓着
- 気が散る
類義語①うっかりの意味
ぼんやりして注意が行き届かないさま。
引用:Weblio辞書

うっかり鍵を忘れて家に入れなかった。
類義語②不注意の意味
注意が足りないこと。うかつなこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

不注意で書類を紛失してしまった。
類義語③油断の意味
たかをくくって気を許し、注意を怠ること。
引用:Weblio辞書

油断は禁物ですよ。
類義語④無頓着の意味
少しも気にかけないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

彼は身なりに無頓着です。
類義語⑤気が散るの意味
一つの事に気持ちが集中できない。
引用:Weblio辞書

スマホを側に置いておくと、気が散ってしまう。

「散漫」と「緩慢」の違いは?
「散漫」と「緩慢」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「散漫」にはあれこれと気が散っているさまという意味がありますが、
それに対し「緩慢」には、動作や進行がゆっくりで鈍いことという意味があります。
散漫は精神的・集中力の問題、緩慢は行動・速度の問題という違いがあります。
似ている言葉ですが、意味は全く異なりますので、混同しないように気をつけましょう。
「注意散漫」は英語で『scattering of attention』
注意散漫は英語の『scattering of attention』に言い換えることができます。
英語の『scattering of attention』には
- 注意散漫
という意味があります。
「注意散漫」の対義語・反対語は『集中』
注意散漫の対義語は、『集中』になります。
集中には
- 1か所に集めること
- 集まること
などの意味があり、1か所に集めることや集まることを表す際に用いられます。

集中して取り組んだおかげで、今日はかなりはかどった。
注意が定まらず、あれこれと気が散っているさまを表す「注意散漫」に対して、一点に集めることという意味の「集中」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
