「穿った見方」という言葉には、「物事の事情や背景を見通そうとした見解や考え方」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「穿った見方」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「穿った見方」の意味は『物事の事情や背景を見通そうとした見解や考え方』
穿った見方の読み方は「うがったみかた」です。
語源は、深く掘り下げるという意味の「穿った」と、ある立場からの物事の考え方を意味する「見方」が組み合わされた言葉です。
『穿った見方』には
- 物事の事情や背景を見通そうとした見解や考え方
- 詮索を含むものの見方
などの意味があります。
「穿った見方」の正しい使い方を例文で紹介!
「穿った見方」は、物事の事情や背景を見通そうとした見解や考え方を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は穿った見方をすることができる。
例文②
穿った見方からの鋭い質問に、しどろもどろになってしまった。
例文③
穿った見方ができるようになりたい。
例文④
君は穿った見方をするね。
例文⑤
穿った見方をすることで、新たな案が生まれる。
【穿った見方を使う時の注意点】
「穿った見方」は、疑ってかかるようなひねくれた見方という意味で使われがちですが、これは誤用です。
「穿った見方」は本来、鋭い洞察力で物事の本質を捉えようとすることを意味しており、褒め言葉やプラスの意味合いで使われる言葉です。
しかし、現代では誤用が広まり皮肉のように捉えられる場合があるので、使用の際には注意が必要です。
「穿った見方」の類義語・言い換え3選
『穿った見方』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 核心をつく
- 看破
- 的を射る
類義語①核心をつくの意味
物事の最も重要な部分をピンポイントに攻めることを意味する語。議論の根幹に言及する、論理の要となる部分を追及するといった意味合いでも用いられる。
引用:Weblio辞書
彼女の発言はいつも核心をついてくる。
類義語②看破の意味
見やぶること。物事の真相や裏面を見抜くこと。
引用:goo辞書
彼の悪事を看破しました。
類義語③的を射るの意味
うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。
引用:goo辞書
短い時間で的を射たプレゼンをすることができた。
「穿った見方」は英語で『penetrating remark』
穿った見方は英語の『penetrating remark』に言い換えることができます。
英語の『penetrating remark』には
- うがった見方
という意味があります。
「穿った見方」の対義語・反対語は『節穴』
穿った見方の対義語は、『節穴』になります。
節穴には
- 見る能力のない目
- 見えるはずのものを見落としたり、物事の意味を見抜く力のないことをあざけっていう語
などの意味があり、見る能力がない目を表す際に用いられます。
こんなに近くにあるのに見えないなんて、あなたの目は節穴ですか!
物事の事情や背景を見通そうとした見解や考え方という意味の「穿った見方」に対して、見る能力のない目という意味の「節穴」は、反対の意味の言葉として使うことができます。