「雲外蒼天」という言葉には、「今ある苦難もやがて去って良いことがあるだろうという例え」という意味があります。
誰かを励ます時などによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「雲外蒼天」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「雲外蒼天」の意味は『今ある苦難もやがて去って良いことがあるだろうというたとえ』
雲外蒼天の読み方は「うんがいそうてん」です。
語源は、中国の古典である『楞伽経(りょうがきょう)』です。
『楞伽経』の教えの一つである「雲の上は常に青天で、雲の下は暗い。しかし、雲が晴れれば再び青天が見える。」ということが由来となった言葉です。
『雲外蒼天』には
- 雨雲の上には青空が広がっている
- 今ある苦難もやがて去って良いことがあるだろうというたとえ
などの意味があります。
「雲外蒼天」の正しい使い方を例文で紹介!
「雲外蒼天」は、自分自身や相手を励ます際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
雲外蒼天、きっと報われる時が来るよ。
例文②
恩師から頂いた雲外蒼天という言葉を大切にしています。
例文③
雲外蒼天を励みに頑張る。
例文④
雲外蒼天というし、なんとかなるよ。
例文⑤
ここが頑張りどきだよ。雲外蒼天というじゃないか。
【雲外蒼天を使う時の注意点】
「雲外蒼天」は、座右の銘や、相手への励ましの言葉として選ばれる四字熟語です。
紆余曲折ある人生を乗り切るための、前向きな言葉ですので、覚えておきましょう。
「雲外蒼天」の類義語・言い換え2選
『雲外蒼天』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 冬来りなば春遠からじ
- やまない雨はない
類義語①冬来りなば春遠からじの意味
つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。長い冬を耐えて春を待つ気持ちの表現としても用いられる。
引用:goo辞書
冬来りなば春遠からじ。きっと受験はうまく行くよ。
類義語②石の上にも三年の意味
冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。
引用:goo辞書
石の上にも三年。もう少し頑張ってみたらどう?
「雲外蒼天」は英語で『Every night comes to an end.』
雲外蒼天は英語の『Every night comes to an end.』に言い換えることができます。
英語の『Every night comes to an end.』には
- 明けない夜はない
- 明けない夜はない
という意味があります。
「雲外蒼天」の対義語・反対語は『前途多難』
雲外蒼天の対義語は、『前途多難』になります。
前途多難には
- これから先多くの困難や災難が待っているさま
- 待っているだろうことが予期されること
などの意味があり、これから先多くの困難や災難が待っているさまを表す際に用いられます。
前途多難だが、やりがいはある仕事だ。
今ある苦難もやがて去って良いことがあるだろうというたとえという意味の「雲外蒼天」に対して、これから先多くの困難や災難が待っているさまという意味の「前途多難」は、反対の意味の言葉として使うことができます。