「湧いた」という言葉には、「水などが地中から噴き出る」などの意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「湧いた」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「湧いた」の意味は『水などが地中から噴き出る』
湧いたの読み方は「わいた」です。
「湧く」の活用形になります。
『湧いた』には
- 水などが地中から噴き出る
- ある考えや感情が生じる
- 物事が次々と起こる
などの意味があります。
「湧いた」の正しい使い方を例文で紹介!
「湧いた」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①日常生活で使う時
温泉が湧くことや、何かの力が出ることを表す時に使われます。
【例文①】
ここは街中ですが、温泉が湧いています。
【例文②】
アンパンマンは新しい顔になると、力が湧いてくる仕様です。
例文②ネット上やオタク用語として使う時
ある考えや感情が生じることを表す時に使われます。
【例文①】
山田くんがあの曲のセリフを言うと、会場が湧く。
【例文②】
年越しインスタライブが決定したと聞いて心が湧いた。
【湧いたを使う時の注意点】
「湧いた」は、何もないところから水や感情が出るというところがポイントです。
「涌く」と表記される場合も同じ意味の言葉として使われますので、覚えておきましょう。
「湧いた」の類義語・言い換え5選
『湧いた』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- たぎる
- 湧き立つ
- 舞い上がる
- 熱狂する
- 血が騒ぐ
類義語①たぎるの意味
やかんのお湯がたぎっている。
類義語②湧き立つの意味
下の方から勢いよく現れる。
引用:goo辞書
夏の雲が沸き立っている。
類義語③舞い上がるの意味
浮かれていい気になる。有頂天になる。
引用:goo辞書
今日の合コンは可愛い子ばかりで、舞い上がってしまった。
類義語④熱狂の意味
非常に興奮し熱中すること。
引用:goo辞書
熱狂的なファンでライブ会場はいっぱいだ。
類義語⑤血が騒ぐの意味
気持ちが高ぶって、じっとしていられなくなる。心がおどる。
引用:goo辞書
8月になると、元高校球児の血が騒ぎ出す。
「湧いた」と「沸いた」の違いは?
「湧いた」と「沸いた」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「湧いた」には水などが地中から噴き出たことという意味がありますが、
それに対し「沸いた」には、水などが熱せられて沸騰したことという意味があります。
「湧いた」も「沸いた」も同じ読み方をする言葉です。
「湧いた」は何もないところから湧き出たという場面で使われますが、「沸いた」は元々ある水などが沸騰したことを表す場面で使われるという違いがあります。
また、最近SNS上などで、水が沸騰するという意味合いから派生して、テンションが上がることや場が盛り上がることを「沸いた」と表現する人が増えています。
この際の漢字表記は、厳密には「沸いた」の表記が正解ですが、「湧いた」と表す人もいますので文脈に沿って意味を読み取りましょう。
「湧いた」は英語で『occur』
湧いたは英語の『occur』に言い換えることができます。
英語の『occur』には
- (…に)起こる
- 生じる
という意味があります。
「湧いた」の対義語・反対語は『冷める』
湧いたの対義語は、『冷める』になります。
冷めるには
- 熱い物が熱を失う
- 高まっていた感情や興味が衰えたり薄らいだりする
などの意味があり、熱せられたものの温度が下がることを表す際などに用いられます。
電話をしている間に、コーヒーが冷めてしまった。
水などが地中から噴き出るという意味のある「湧いた」に対して、熱い物が熱を失うという意味の「冷める」は、反対の意味の言葉として使うことができます。