「弁える」という言葉には、「物事の違いを見分ける」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「弁える」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「弁える」の意味は『物事の違いを見分ける』など
弁えるの読み方は「わきまえる」です。
語源は、見分けることや理解すること、心得ることを意味する古語の「弁ふ」です。
『弁える』には
- 物事の違いを見分ける
- 弁別する
- 区別する
- 物事の道理をよく知っている
- 心得ている
- つぐなう
- 弁償する
などの意味があります。
「弁える」の正しい使い方を例文で紹介!
「弁える」は、物事の善悪を区別することや、道理を心得ていることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
立場を弁えて発言すべきです。
例文②
いい大人なんだから、場を弁えた言動をしてほしいものだ。
例文③
マナーやルールを弁えられ、常識的な人になりたい。
例文④
場所柄を弁えた振る舞いをするように気をつけています。
例文⑤
親しい人に対しても礼儀を弁えるべきです。
【弁えるを使う時の注意点】
「弁える」には、償うことや弁償することという意味もありますが、現在はあまり使われていません。
ひらがなで「わきまる」と表記されることも多い言葉ですが、漢字表記も正しく覚えておきましょう。
「弁える」の類義語・言い換え3選
『弁える』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 区別
- 弁別
- 心得る
類義語①区別の意味
あるものと他のものとが違っていると判断して分けること。また、その違い。
引用:goo辞書
娘には善悪の区別のつく大人になってほしい。
類義語②弁別の意味
物事の違いをはっきりと見分けること。識別。
引用:goo辞書
善悪を弁別する力がある彼がそんなことするわけない。
類義語③心得るの意味
物事の事情や意味するところをよく理解する。のみこむ。わきまえる。
引用:goo辞書
女性への接し方は心得ているつもりです。
「弁える」は英語で『discriminate』
弁えるは英語の『discriminate』に言い換えることができます。
英語の『discriminate』には
- 区別する
- 識別する
- 分け隔てをする
- 差別待遇する
- (…を)えこひいきする
という意味があります。
「弁える」の対義語・反対語はありません
弁えるの対義語は、ありません。