「霊験あらたか」という言葉には、「神仏による効験が明らかに表れるさま」という意味があります。
特別なことや不思議なことが起こった時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「霊験あらたか」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
霊験あらたかの意味は『神仏によると思われる出来事が起こる』
霊験あらたかの読み方は「れいげんあらたか」です。
語源は、人の祈請に応じて神仏などが示す霊妙不可思議な力の現れを現す「霊験」と、霊験や薬の効き目が著しいことを現す「あらたか」が組み合わさった言葉です。
『霊験あらたか』には
- 大変ご利益があるさま
- 神仏による効験が明らかに表れるさま
などの意味があります。
「霊験あらたか」の正しい使い方を例文で紹介!
「霊験あらたか」は、神仏によって何か特別な出来事や不思議なことが起こる時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
今日試験がうまくいったのは、前日お参りした霊験あらたかな神社のおかげかもしれない。
例文②
お遍路さんは、霊験あらたかな神社を巡る旅だ。
例文③
このお寺は長生きに関する数々の逸話を持つ、霊験あらたかな神社だ。
【霊験あらたかを使う時の注意点】
「霊験あらたか」は、その出来事が神や仏によって起こったと思える不思議な出来事を現す時に使います。
努力の結果が実を結んだ、その結果に必然性を感じる時には使用しません。
「霊験あらたか」の類義語・言い換え3選
『霊験あらたか』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 霊験いやちこ
- 利益(りやく)
- 有り難い
類義語①霊験いやちこの意味
神仏による効果や御利益が明らかであること、著しいこと。「霊験あらたか」とも言う。
引用:webio辞書
あの神社には霊験いやちこのある石が祀られている。
類義語②利益(りやく)の意味
- 事業などをして得るもうけ。利潤。「莫大 (ばくだい) な―を上げる」⇔損失。
- 得になること。益になること。
引用:goo辞書
縁結びにご利益があるという神社のランキングを見る。
類義語③有り難いの意味
- 人の好意などに対して、めったにないことと感謝するさま。「―・い助言」「―・く頂戴する」
- 都合よく事が進んでうれしく思うさま。「―・いことに雨がやんだ」「社にとっては―・くない状況だ」
- またとないくらい尊い。もったいない。「―・い仏様」「―・いお言葉」
- 存在しがたい。珍しい。めったにない。「―・きもの、舅にほめらるる婿」〈枕・七五〉
- むずかしい。困難だ。「前車の轍 (てつ) を見る事は誠に―・き習ひなりけむかし」〈神皇正統記・後醍醐〉
- 世に生きることがむずかしい。生活しにくい。「世の中は―・く、むつかしげなるものかな」〈源・東屋〉
引用:goo辞書
彼が難しい役を自ら立候補してくれたのは、有り難い限りだ。
「霊験あらたか」は英語で『wonder working』
霊験あらたかは英語の『wonder working』に言い換えることができます。
英語の『wonder working』には
- 不思議または奇跡をおこなうことのできるまたは行う
という意味があります。
「霊験あらたか」の対義語・反対語はありません
霊験あらたかの対義語は、ありません。