「やから」という言葉には、「仲間・同類の者たち」という意味があります。
柄のよくない人などを表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか
この記事では、「やから」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「やから」の意味は『仲間・同類の者たち』
やからの漢字表記は「輩」です。
語源は「〜だから」という接続の意味をもつ、関西地方の方言「やから」だと言われています。
もともとは大阪で使われていた言葉で、素行の悪い人のことを意味する言葉でした。
関西で使われていた方言が次第に全国に広まっていったとされています。
『やから』には
- 同類の者たち
- 仲間
- よくない連中
などの意味があります。
「やから」の正しい使い方を例文で紹介!
「やから」は、仲間や同類の者たちを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
弟の部屋には、夜な夜なやからが集まっている。
例文②
彼は一緒に野球をしたやからです。
例文③
幼馴染は中学までは好青年だったのに、今ではやからになってしまった。
例文④
深夜に爆音でやからの車が走っていった。
例文⑤
コンビニに前にやからがたむろしていて、入りにくい…。
【やからを使う時の注意点】
仲間を表す言葉ですが、よく使われるのは「柄の悪い人たち」という意味です。
ビジネスシーンやかしこまった場面にはそぐわない言葉ですので、注意が必要です。
また、「族」と書いて「やから」と読む場合があります。
この場合は、同じ血筋の人々という意味で使われますので、併せて覚えておきましょう。
「やから」の類義語・言い換え4選
『やから』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 仲間
- 連中
- 同志
- ヤンキー
類義語①仲間の意味
一緒に物事をする間柄。また、その人。
引用:goo辞書
彼女は同じ部活の仲間です。
類義語②連中の意味
仲間である者たち。また、同じようなことをする者たちをひとまとめにしていう語。親しみ、あるいは軽蔑 (けいべつ) を込めていう。
引用:goo辞書
同期の連中と飲みに行きました。
類義語③同志の意味
こころざしや主義・主張を同じくすること。また、その人。
引用:goo辞書
大学で、初めて同じ趣味をもった同志ができた。
類義語④ヤンキーの意味
不良青少年。第二次大戦後、髪型やファッションなどで、米国の若者の風俗をまねた青少年をさして呼んだ語。
引用:goo辞書
あの高校にはヤンキーがいっぱいいます。
「やから」と「ヤンキー」の違いは?
「やから」と「ヤンキー」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「やから」には同類の者たちという意味がありますが、
それに対し「ヤンキー」には、不良青少年という意味があります。
「やから」は仲間という意味をもちますが、「ヤンキー」は不良少年や不良少女のことを表す言葉で、仲間という意味合いはありません。
また、「やから」は日本の関西の方言が由来の言葉ですが、「ヤンキー」の語源はアメリカ北部諸州住民を軽蔑的な呼び方です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので、時と場合に応じて使うようにしましょう。
「やから」は英語で『comrade』
やからは英語の『comrade』に言い換えることができます。
英語の『comrade』には
- 僚友
- 仲間
などという意味があります。
「やから」の対義語・反対語は『敵』
やからの対義語は、『敵』になります。
敵には
- 戦い・競争・試合の相手
などの意味があり、戦いなどの相手を表す際に用いられます。
昨日の敵は今日の友という言葉が好きです。
仲間や同類の者たちという意味のある「やから」に対して、戦い相手という意味の「敵」は、反対の意味の言葉として使うことができます。