「やもめ」という言葉には、「結婚相手を失った人」という意味があります。
旦那さんや奥さんを亡くした人を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「やもめ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「やもめ」の意味は『結婚相手を失った人』
やもめを漢字で表記すると女性の場合は「寡婦」、男性の場合は「鰥夫」です。
語源は諸説ありますが、1人で家を守るという意味がある「屋守(やもり)」という言葉が由来しているそうです。
屋守(やもり)に
- 「女」がついて「やもめ(屋守女)」
- 「男」がつけて「やもお(屋守男)」
と言われるようになりました。
しかし「やもお」は世間には広まらず、だんだんと「やもめ」に男性も含まれるようになったと言われています。
女性のことを「女やもめ」、男性のことを「男やもめ」と言うこともあります。
『やもめ』には
- 夫のいない女
- 妻のいない男
などの意味があります。
「やもめ」の正しい使い方を例文で紹介!
「やもめ」は、結婚相手を失った人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この映画は、男やもめの話です。
例文②
祖父はやもめですが、立派に父を育て上げました。
例文③
結婚してすぐに旦那が亡くなり、やもめになりましたが、なんとか立ち直りました。
例文④
母は、昨年父を亡くしてやもめになりましたが、毎日パートや趣味で忙しくしています。
例文⑤
前嫁と別れてから長いことやもめ暮らしです。
【やもめを使う時の注意点】
「やもめ」という言葉は差別用語ではありません。
しかし、結婚相手を失うということはかなりデリケートな内容ですので、面と向かって当人に言うことは避けたほうがよいでしょう。
「やもめ」の類義語・言い換え3選
『やもめ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 寡婦
- 寡夫
- 未亡人
類義語①寡婦の意味
寡婦でしたが、来年再婚する予定です。
類義語②寡夫の意味
妻に死に別れて再婚しないでいる男性。やもめ。やもお。
引用:goo辞書
父は、母を亡くしてからずっと寡夫です。
類義語③未亡人の意味
夫に死別した女性。寡婦。後家。びぼうじん。
引用:goo辞書
彼女は旦那さんを癌で亡くし、30代で未亡人となった。
「やもめ」と「未亡人」の違いは?
「やもめ」と「未亡人」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「やもめ」には結婚相手を失った人という意味がありますが、
それに対し「未亡人」には、夫に死別した女性という意味があります。
「やもめ」は、結婚相手を失った男女どちらにも使える言葉ですが、「未亡人」は夫を亡くした女性のみを表す言葉です。
また、「やもめ」は結婚相手を失った理由を問わずに使うことができますが、「未亡人」は夫を死別で亡くしたことという限定的な意味合いで使われる言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスや使われるシーンが異なる言葉ですので注意しましょう。
「やもめ」は英語で『widow』
やもめは英語の『widow』に言い換えることができます。
英語の『widow』には
- やもめ
- 未亡人
という意味があります。
「やもめ」の対義語・反対語はありません
やもめの対義語は、ありません。