「要否」という言葉には、「必要か否かということ」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「要否」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「要否」の意味は『必要か否かということ』

要否の読み方は「ようひ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「要」と「否」のそれぞれの意味は、
- 「要」は、いること
- 「否」は、同意しないこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『要否』には
- 必要か否かということ
などの意味があります。
「要否」の正しい使い方を例文で紹介!

「要否」は、必要か否かということを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

研修会資料の要否を事前にお知らせください。
例文②

会議の要否を確認してください。
例文③

事前打ち合わせの要否を教えてください。
例文④

追加工事の要否を確認しています。
例文⑤

こちらの施設の修繕要否を検討しています。
【要否を使う時の注意点】
「要否」は、物事が必要か不要かを確認する場面などで使われる言葉です。
日常会話で使うにはやや硬い印象の用語のため、一般的にはビジネスシーンや公的な場面で使われます。
「要否」の類義語・言い換え2選

『要否』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 要不要
- 必要性
類義語①要不要の意味
必要であることと不要であること。必要か不要かのどちらか、必要か否か。
引用:Weblio辞書

オプションの要不要をご記入ください。
類義語②必要性の意味
そのものが、どれだけ必要であるかの度合い。
引用:goo辞書

次の会議では、新システムの必要性を強く伝えようと思う。

「要否」と「可否」の違いは?

「要否」と「可否」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「要否」には必要か否かということという意味がありますが、
それに対し「可否」には、よいかよくないかという意味があります。
「要否」は必要か不要かを表す言葉で、「可否」は良いか悪いかを表す言葉です。
似ている言葉ですが意味合いは異なりますので、時と場合に応じて使いましょう。
「要否」は英語で『necessity』

要否は英語の『necessity』に言い換えることができます。
英語の『necessity』には
- 必要
- (…の)必要(性)
- 必然(性)
という意味があります。
「要否」の対義語・反対語は『不要』

要否の対義語は、『不要』になります。
不要には
- 必要でないこと
- 不用
などの意味があり、必要でないことを表す際に用いられます。

不要でしたら、こちらで処分しておきます。
必要か否かということという意味の「要否」に対して、必要でないことという意味の「不要」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
