「愉快犯」という言葉には、「世間を騒がせて快感を得ることを目的とする犯罪や、その犯人」という意味があります。
ニュースなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「愉快犯」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「愉快犯」の意味は『世間を騒がせて快感を得ることを目的とする犯罪や、その犯人』

愉快犯の読み方は「ゆかいはん」です。
語源は、1977年に起きた「青酸コーラ無差別殺人事件」です。
これは、自動販売機や電話ボックスに置かれたコーラのビンから青酸ナトリウムが検出され無差別殺人が図られた事件で、犯人も目的も不明のまま時効を迎えました。
それ以来、世間を騒がせて世の中の反応を見て楽しむ犯人や行為を「愉快犯」というようになったと言われています。
『愉快犯』には
- 世間を騒がせて快感を得ることを目的とする犯罪や、その犯人
などの意味があります。
「愉快犯」の正しい使い方を例文で紹介!

「愉快犯」は、世間を騒がせて快感を得ることを目的とする犯罪や、その犯人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

犯行は金銭目的ではなく、愉快犯によるものと見られている。
例文②

愉快犯は何が面白くて事件を起こしているのか、僕には理解できない。
例文③

警察は愉快犯の検挙に全力を挙げている。
例文④

愉快犯による迷惑行為が続き、防犯カメラが設置されました。
例文⑤

警察は愉快犯の検挙に全力を挙げている。
【愉快犯を使う時の注意点】
「愉快犯」は「犯罪や悪事を楽しみや注目目的で行う人」を意味します。
単なる「悪いことをする人」や「悪質な犯罪者」とはニュアンスが異なるため、使用の際には気をつけましょう。
「愉快犯」の類義語・言い換え3選

『愉快犯』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 迷惑行為
- いたずら
- 加害行為
類義語①迷惑行為の意味
周囲に居合わせた人や、関係者などにとって迷惑となる振る舞い。例としては、暴力的行為や卑猥な言動などが挙げられる。
引用:Weblio辞書

深夜の騒音は迷惑行為として苦情が寄せられやすい。
類義語②いたずらの意味
人の迷惑になることをすること。また、そのさま。悪ふざけ。
引用:Weblio辞書

ちょっとしたいたずらのつもりが、大きな事件に発展してしまった。
類義語③加害行為の意味

いじめなどの加害行為は未成年であっても許されない。

「愉快犯」と「確信犯」の違いは?

「愉快犯」と「確信犯」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「愉快犯」には世間を騒がせて快感を得ることを目的とする犯罪や、その犯人という意味がありますが、
それに対し「確信犯」には、法律を犯すことを明確に認識し、その上で故意に犯罪行為を行う者という意味があります。
「愉快犯」は、世間から注目されることを目的に悪事を行う人を表す言葉ですが、「確信犯」は自分の信念や正義に基づき、あえて法律やルールを破る人を意味します。
似ている言葉ですが意味は異なりますので、混同しないように気をつけましょう。
「愉快犯」は英語で『criminal who takes delight in people's reaction to his crimes』

愉快犯は英語の『criminal who takes delight in people's reaction to his crimes』に言い換えることができます。
英語の『criminal who takes delight in people's reaction to his crimes』には
- 愉快犯
という意味があります。
「愉快犯」の対義語・反対語は『確信犯』

愉快犯の対義語は、『各審判』になります。
確信犯には
- 法律を犯すことを明確に認識し、その上で故意に犯罪行為を行う者
などの意味があり、法律を犯すことを明確に認識し、その上で故意に犯罪行為を行う者を表す際に用いられます。

彼は、しらを切っているが、確信犯に間違いない。
世間を騒がせて快感を得ることを目的とする犯罪や、その犯人を意味する「愉快犯」に対して、法律を犯すことを明確に認識し、その上で故意に犯罪行為を行う者という意味の「確信犯」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
