「増幅」という言葉には、「振幅や物事の程度、範囲を大きくすること」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「増幅」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「増幅」の意味は『振幅や物事の程度、範囲を大きくすること』
増幅の読み方は「ぞうふく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「増」と「幅」のそれぞれの意味は、
- 「増」は、増えること
- 「幅」は、ものの横の長さ
この2つが合わさってできた言葉です。
『増幅』には
- 振幅を大きくすること
- 物事の程度や範囲を大きくすること
などの意味があります。
「増幅」の正しい使い方を例文で紹介!
「増幅」は、振幅や物事の程度、範囲を大きくすることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
道路を増幅工事をしています。
例文②
この機械をつなぐことで、音を増幅することができます。
例文③
彼の発言は、私の不安を増幅させた。
例文④
彼女は、話を増幅させがちです。
例文⑤
米不足の不安を増幅させるような報道はやめてほしい。
【増幅を使う時の注意点】
「増幅」は、程度を大きくするという意味合いで使われることが多いです。
元々あったものを増やすことや広げることという意味で使われますので、覚えておきましょう。
「増幅」の類義語・言い換え2選
『増幅』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 拡張
- 増強
類義語①拡張の意味
範囲や勢力・規模などを広げて大きくすること。
引用:goo辞書
家の前の道路の拡張工事が行われています。
類義語②増強の意味
人員・設備などを増やして機能を強化すること。
引用:goo辞書
次年度から、営業部を増強することに決まりました。
「増幅」と「増加」の違いは?
「増幅」と「増加」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「増幅」には振幅や物事の程度や範囲を大きくすることという意味がありますが、
それに対し「増加」には、物の数量がふえることという意味があります。
「増加」は、単純に数量が増えることという意味ですが、「増幅」は、物事の程度が激しくなることや、範囲が広くなるという意味で使われます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「増幅」は英語で『amplification』
増幅は英語の『amplification』に言い換えることができます。
英語の『amplification』には
- 拡大
- 倍率
- 増幅
- 拡充
- 敷衍(ふえん)
という意味があります。
「増幅」の対義語・反対語は『減衰』
増幅の対義語は、『減衰』になります。
減衰には
- しだいに減っていくこと
などの意味があり、しだいに減っていくことを表す際に用いられます。
この反応は、時間経過により減衰していくと予想されています。
振幅や物事の程度、範囲を大きくすることという意味の「増幅」に対して、しだいに減っていくことを表す「減衰」は、反対の意味の言葉として使うことができます。